転職の面接で採用担当をガンガン魅了する面接必勝マニュアル

「転職の面接が心配…。」

面接は転職活動の中でも多くの方が緊張するセクションです。確かに、面接の結果は採用不採用を決める大きな判断材料となるため緊張して当然で、なおかつ志望先の企業によって質問内容等が変わることから共通の正回答がないので、面接は転職活動において最大の難関ともいえます。また、転職は第二新卒もしくは中途採用扱いとなることがほとんどなため、初めての就職面接とは質問内容や雰囲気が違ってくるので転職慣れしていない方は余計に緊張するでしょう。どうすれば転職における面接で面接担当者に好印象を与えることができるのでしょうか?

今回は、転職での正しい面接法と、必勝ポイントについてお伝えします。

転職における面接が心配、転職を成功させたいという方は、ぜひ本記事をご一読ください。

転職における正しい面接とは

転職の面接では、採用側から主に①マナー②求める人材の適性の2点をチェックされます。①マナーでは、社会人としての基礎的な能力を見られ、②求める人材の適性では、面接での会話によって、「この応募者は、こちらが提示する条件を前提に、当社が求めている能力や経験を持ち合わせているか?」という点を見られます。

どの企業の面接質問にも対応する共通の絶対的な正解などは存在しませんが、相手に好印象を与える正しい面接の方法は存在します。その方法とは、マナーを守った上で最大限のアピールをすることなのですが、あえて言うなれば、その方法が正しい面接の方法といえるでしょう。

マナーを意識するだけで人間の印象は高まりますので、以下にて、一般的な面接の流れと各所気をつけたいマナーについてまずは確認してください。

一般的な面接の流れと各所気をつけたいマナー

転職の面接は、入室から始まり、採用側・転職者側と自己紹介をした上で、履歴書と職務経歴書を元に採用側が話しを進め、募集・条件内容の確認をして、最後に応募者からの質疑応答になることが一般的。話しを進める順番は、採用担当者によって異なるため、あまり意識する必要はありませんが、履歴書と職務経歴書を元に質問されるのは書類に記載されている内容、つまり、これまでの経歴やスキル確認、転職理由、志望動機、趣味や特技等です。

入室

面接会場に入室する際は、ドアを軽目に3回ノックし「どうぞ」の声が掛かったら「失礼します」の言葉とともに入室します。そして、ドアを後ろ手ではなくドアに向かい丁寧に閉め、採用担当者に「よろしくお願いします」と言ってから一礼し、担当者に勧められてから着席します。

着席し、面接しているときの姿勢は、背もたれに寄りかからず背筋を伸ばし、男性は膝を軽く開き、手は膝の上で握りこぶし、女性は膝を閉じて中央で重ね手にしましょう。

転職の面接なので、緊張するのは当たり前ですが、これら一連の動きを落ち着いてこなすことにより、社会経験が豊富で安心感のある印象を与えることができます。

 

自己紹介

着席したら、会社によっては自己紹介を求められる場合があります。自己紹介を求められたら、①挨拶②略歴③入社意欲④結び、の順でハキハキと手短に答えます。以下は、自己紹介の例文ですので、自己紹介を求められたときの対策として、自分のパターンを準備しておきましょう。

 

[自己紹介の例文]

①挨拶

本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございます。江留 一義と申します。

②略歴

株式会社○○にて、5年に渡り営業を経験し特に新規顧客開拓を担当してまいりました。5年間で新規開拓した企業は約300社であり、年間1億円以上の売上に貢献し、全国営業成績500名中、常に10位以内に入っており毎年表彰される機会をいただいておりました。その後、営業チームの管理・教育を任せられることになり、担当1年目で営業チーム5名全員を全国営業成績200位台から15位以内にあげることに成功しました。

③入社意欲

今後は営業として常に成長を意識し、これまでの経験から貴社の新規顧客開拓と売上アップに貢献したいと考えております。

④結び

どうぞよろしくお願いいたします。

採用担当者によっては、自己紹介を求められない場合もあります。その際は自己紹介をしないのではなく、前述にてご紹介しました「①挨拶:本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございます。江留 一義と申します。④結び:どうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶をしましょう。

 

履歴書・職務経歴書に沿った質問

自己紹介や挨拶が終わると、次は提出した応募種類、つまり履歴書や職務経歴書に記載されている内容を元に採用側からの質疑応答です。こちらで質問される内容は、①現在の仕事内容を中心としたこれまでの経歴やそれに伴う経験と実績②転職理由や志望動機③応募先企業の商品やサービス、またはそれに関する質問④これからのキャリアプランが主で、採用担当者はこれらの質疑応答から「自社が求める人材か」を見極めます。

  • 現在の仕事内容やこれまでの経歴・経験・実績

・今は具体的にどのような仕事ですか?

・いままでの経歴を教えてください。

・これまでの経歴で、誇れる実績はありますか?

これらの内容を記載した職務経歴書を提出しているタイミングにもよりますが、事前に書類を提出しているのであれば、採用担当者は一通り目を通しています。そのため職務経歴書に記入した内容と全く同じように答えても意味がありません。あらかじめ書類を提出している場合は、今の仕事やこれまでの経歴の要約を話し、その上で応募先企業が求めている経験やスキルを、はっきりと伝えましょう。

要点のみを伝えるというよりも、物語を話すようにまとめて話すとより伝わりやすくなりますので、あらかじめ自分の中で情報を整理しておくことをおすすめします。

  • 転職理由や志望動機

・転職理由は何ですか?

・なぜ当社に応募されたのですか?

・この業界の今後をどうお考えですか?

転職理由は、「なぜ今の会社を辞める必要があるのか」と企業が気になるポイントでもあります。キャリアアップ等を目的とした前向きな転職理由であれば非常に好印象ですが、「今の職場に不満がある」などの後ろ向きな理由では、「この人は入社しても、不満があったらすぐに辞めてしまうのでは?」という印象を採用担当に与えかねません。とはいっても場合によってはどうしようもない状況もあり、嘘をつくわけにもいかないので、後ろ向きな理由の場合は「どのような対策や改善策を行ったか?」という点をしっかりと伝えましょう。

そして、志望動機では会社への貢献や入社意欲をアピールします。「業界に将来性がありそうだから」など抽象的な内容ではイマイチ意欲が伝わりませんので、より具体的に「なぜ当社でないといけないのか?」が伝たわるよう明確に伝えましょう。

  • 応募先企業の商品やサービス

・当社の商品やサービスはご存知ですか?

・当社が出している商品やサービスを仕事として取り扱った経験はありますか?

・このような商品やサービスを普段良く利用されますか?

当然ではありますが、応募先企業が未経験業種であっても最低限は知っておく必要があります。最低限は必要ですが、同業同職でない限りは、細かく知らないのは当然なので、知ったかぶりはしないようにしましょう。表面的な知識のみで知ったかぶりをしても、採用担当にはわかります。応募先企業のWebサイトや自力で調べればわかる程度のことは事前に情報収集・研究しておき、興味を持っておく準備をしておきましょう。

同業同職での転職で本当に知っている場合は、会話の流れで答えていただいて問題ありません。

  • これからのキャリアプラン

・今回の転職やこれまでの転職は、キャリアプランに沿ったものですか?

・将来のキャリアプランを教えてください

・達成したいビジョンはありますか?

何回か転職を繰り返している場合、またはそうでなくても「これまでの転職に一貫性はあるのか」、「今回の転職はキャリアプランに沿ったものなのか」、など気分や不満ですぐに転職をしないか見極めるために、キャリアプランについて質問されることがあります。企業は、転職者を採用する以上できる限り長くつとめて欲しいと考えるので、その企業で実現できる数年後の目標を設定し、その目標を達成したら何を実現しているかというキャリアプランをあらかじめ準備しておきましょう。

これらを明確に答えることにより計画力や、これまでの動きによる計画遂行能力をアピールすることができます。

 

募集条件等の確認

あらかたこれまでの経歴や経験、退職理由や志望動機が聞かれたら、採用担当者から会社の状況を含め、募集の背景や、募集要項の確認、つまり任せたい仕事の確認、そして勤務地・勤務日数・勤務時間・給与・賞与などの雇用条件に関する確認等が行われます。

ここでは、認識していた募集内容や雇用条件にズレがないかを確認しましょう。企業側が提示してきた条件をそのまま受け入れるのが一番無難ではありますが、こちらの希望給与額など希望条件もあるかと思いますので、譲れない場合はきちんと伝えるようにしましょう。無理をして承諾しても不満が生まれ続かない原因となりますので、事前の確認は必須です。

 

応募者から質疑応答

どの企業も、最後は応募者からの質疑応答となるでしょう。ここでは、情報収集の段階で疑問に思っていた点や、入社タイミングでの不安な点、そして面接をして改めて疑問に思った点などを確認しましょう。前項の内容と合わせて残業の程度や職場の雰囲気などを聞いても大丈夫です。

一番よろしくないのが、「特にありません」と答えること。特にないと答えることによって入社意欲が低いのでは?と思われてしまうこともあるため、それは避けるようにしましょう。疑問をもとうと思えば気になることはいくらでも出てくるはずです。面接後から採用までの流れ確認でもいいので、きちんと確認をしてください。

 

退室

応募者からの質疑応答が終わったら面接終了です。面接が終わったら、自分が着席していた椅子の横にたち、「ありがとうございました。」とお礼を述べてから一例をします。そのまま採用担当者と別れることもありますが、多くの場合は採用担当者が面接室のドアを開けてくれたり、オフィスのドアを開けてくれたり、オフィスの構造によっては、エレベーターまで見送ってくれるケースもあります。

このような場合は、採用担当に合わせて遠慮せずお礼を言いつつ見送ってもらい、ドアが閉まるまで気を抜かずに丁寧な対応を心がけましょう。

 

以上が転職面接の流れと、各要所におけるマナーとなります。面接に備えて何度も復習しておきましょう。

 

転職の面接で採用担当者を魅了するには

前項でもお伝えしましたが、転職活動でマナーを守るのは、内定を獲得する上で重要ではありますが社会人なら出来て当然の大前提でもあります。

転職での面接を成功させるには、その大前提をクリアした上で、企業に対して個性を見せ、数多く存在する応募者の中から抜きん出て、企業から「ぜひ当社に入社して欲しい!」と思わせる必要があるため、マニュアル通りの受け答えでは採用される確率がそこまで高まりません。

転職を確実に成功させたいのであれば、以下ポイントを元に「応募先企業はどのような質問を投げてくるのか?」を予想し、それに対して個性を最大限活かしたオリジナルの受け答えが出来る必要がありますので、ポイントと考え方に従い面接の準備をしましょう。

採用担当者の心をつかむ面接必勝のポイント

「当社でなければいけない理由は?」志望動機を具体的に答える

合格率をつかむ志望動機とは、前述しましたように採用側に「なぜ当社じゃないとダメなのか?」「なぜ数ある企業から当社を選んだのか?」という疑問に答えるような志望動機です。

採用側は、自社が求める人材像にマッチする求職者を求めているため、それらを見極めるために「当社で何に貢献することができ、なぜ数ある企業から当社を選んだのか」という点を気にします。それらに根拠を持って応えるためにも①「企業が求める人材」とマッチする自分の強み②応募企業へ貢献できる具体的な内容、そして③その会社でないと達成できない将来のキャリアビジョンを含めて作成しましょう。

前述しました面接の流れでは質問ごとに分けて解説しましたが、これら①〜③をまとめ含めて志望動機とすることで、説得力のある志望動機になります。

面接では、志望動機を深堀した内容を必ずといっていいほど聞いてきます。当たり障りのないお手本のような例文から引用した志望動機では、必ずといっていいほど採用担当者に見抜かれてしまいますので、そうならないためにも、必ず自分の原体験やこれまでの経験から①〜③を導き出し、志望動機に個性を入れオリジナルの志望動機を作成しましょう。

 

「仕事で誇れる実績は?」客観的な実績とこれからの貢献を伝える

企業が転職者に期待しているのは、コストをかけ採用した人材が、コスト以上の利益を企業にもたらしてくれるか?という点です。しかし、それは未来のことであるため実際にどうなるかは誰にもわかりません。そのため企業に自分を採用させるためには、自分がもたらす未来に投資をしてもらうしかないのですが、企業に投資行動(採用)をおこさせるには、客観的な実績をアピールすることが一番です。

客観的な実績とは、「営業成績5年連続トップでした」というような主観的で抽象的な表現ではなく、「5年間で300社ほど新規開拓しました」「新規顧客販売率90%以上で、年間1億円以上の売上に貢献しました」「全国営業成績500名中、常に10位以内に入っており毎年表彰される機会をいただいておりました」というような表現。つまり自分の行いが他社に評価されたというのが客観的な実績です。そして面接では、より具体性を出すために数字でアピールできるポイントがあれば、前述のように実績に数字を入れ込んでアピールしてください。

これが出来れば、企業側は転職者に期待するため合格率が大幅にアップするでしょう。

 

「何か質問はありますか?」最後の質疑応答で意欲の高さをアピールする

前述にてお伝えしましたように、最後の応募者側への質疑応答は、入社意欲がみられます。そのため、質疑応答で「特にありません」という返答はNGですが、これはマナーとも言える内容なので大前提。これ以外にも、抽象的で関係のない質問は採用担当が返答に困ってしまうこともあるため逆効果、さらに、ホームページ等を見れば答えがわかるような質問、そして待遇面ばかりを気にするような質問ばかりは悪い印象を与えます。

「どのような働き方が評価を得ているか」など入社後の働き方等に関する具体的な質問や、「入社までに勉強しておいたほうがいいもの等はありますでしょうか」といった強い貢献意欲が感じられる質問、「入社後、経験を積み実力をつければ、職務の幅を広げることは可能でしょうか?」という入社後長期継続して働きたいという高い労働意欲を感じさせるような質問は、非常に好印象を与えます。

合格不合格関係なく、入社することを前提とした質問をすることによって、高い入社意欲を伝えることができますので、最後の質疑応答でより確実に合格をつかみましょう。

 

転職は面接も重要だけど書類作成への注力も忘れずに

これまで、転職の面接で守りたいマナーや、合格のポイント等をお伝えしてきましたが、採用に至る要素は面接だけではありません。転職での面接は、新卒時の面接よりも書類から得る情報が多いため、履歴書や職務経歴書を元に面接を進めます。そして面接では、対面での人柄確認や、書類に記載された内容の深堀、条件等の確認はもちろんですが、書類に記載された内容との一貫性も確認されるため、面接は応募書類の作成から始まっているといっても過言ではないのです。

もちろん、転職を成功させるには面接も重要ですが、それと同等程度に書類も重要ですので、面接だけに注力せず、面接を成功させるためにも書類作成にも力を入れて万全の準備を整え面接に臨みましょう。

 

ライタープロフィール

 EL-LAB編集部

金融、経営コンサル、人材紹介、WEBメディア業界出身者が集まり、キャリアチェンジ(起業マニュアル/転職マニュアル)、ワークライフ(仕事人生の悩み)、マネーライフ(お金と人生の悩み)というテーマを軸に、各々の専門分野に特化した有益で信頼性の高い情報を発信。