転職タイミングは何月がベスト?転職を成功させる秘訣

「転職タイミングは何月がベストなの?」

転職には有利な時期と不利な時期というものがあります。もちろん転職を成功させる要素はタイミングだけではないため、バランスよく注力しなければならないのですが、少しでも転職成功に有利となる時期が存在するなら、そのタイミングを狙って転職したいです。それでは、いつが転職ベストタイミングなのでしょうか?

今回は、転職の最適なタイミングを含め、転職を成功させるための秘訣について具体的にお伝えします。

これから転職を検討されている方、転職の成功率を少しでも上げたい方は、ぜひ本記事をご一読ください。

転職タイミングは何月がベストなのか

転職成功に向けて有利になるタイミングとは年間を通して何月がベストなのでしょうか。転職に有利なタイミングが本当にあるのであれば、少しでも転職成功率を上げるためにそのタイミングを狙うのは誰しもが思うことです。しかし、専門家でもそれぞれ意見が異なるため結局いつ転職するのがいいのかわかりません。そもそも転職に有利な月なんて本当に存在するのでしょうか。以下ではこれまでベストタイミングと言われていた時期、多くの方が転職タイミングについて勘違いしている点、そして、これからの転職ベストタイミングについてお伝えします。

これまで言われていた転職のベストタイミング

ひと昔前は人事異動と賞与時期

これまでは、人事異動のタイミングや賞与後のタイミングで退職または転職をする人が多かったため、その穴埋めとして人事異動や賞与の時期前後、つまり4月や10月、7月や12月などの前後に採用活動を活発に行うという流れが一般的で、同時に求人数が増える時期でもありました。したがってこれらの時期を転職タイミングと捉え、実際に多くの方が転職活動を行っていたのですが、今では大企業も中小企業も変わらず、日本企業全体が1年を通して常に募集枠を設けていることが多いため、一般的な転職に有利な時期というのは関係なくなってしまいました。

 

転職タイミングについて多くの人が勘違いしていること

企業の採用ニーズが高まる時期は、同時に競争率も高まる

通年採用が一般的となった中、それでも年度切り替えに伴う退職は多いため、後任採用目的で3月から4月に求人数が増え、さらには賞与受取後の退職または新規プロジェクト開始に伴う人員拡大目的で9月から10月にかけても求人数が増えます。これらの時期は求人数が増えるため、一見転職先が選り取り見取りに思えますが、退職者が増えるということは、同時に転職活動者が増えるということでもあるため、選べる転職先数が増えたところで同時に競争率も高まるため、入社しやすいかというとそうでもないため、決して有利な時期とは言えません。

これらを元に考えると、転職に有利なタイミングは何月なのか、という質問に対する答えは「年間を通して有利な時期など存在しない」ということになります。それでは結局転職のベストなタイミングとはいつなのでしょうか?

 

年またぎ転職は決してベストとは言えない

前述しました退職者が増える3月から4月の年度切り替えや、賞与受取後の9月〜10月以外にも、もう一つ退職者が増えるタイミングがあります。それは年末である12月末退職。年末年始は個人にとっても企業にとっても節目となるため、「年内に仕事を終わらせ、新年から新しい職場で心機一転!」という方が多いようで、もちろん退職者が増えるだけあって企業の求人数も増えます。

このような人の動きから年末年始も一見転職に有利な時期に思えますが、年末年始はどの企業も通常業務以外の仕事があり、基本的にはバタバタしている企業がほとんどなため、取継いでもらいにくかったり対応が雑になったり等のこともあるので、年末年始でも特に冬季休業に入る直前や正月明け直後などは避けたほうがいいでしょう。

 

これからの転職ベストタイミング

「良いと思った会社の募集時」がベスト

転職のベストタイミングは退職者が増える、求人数が増える時期とは関係なく「自分が良いと思った会社が募集を出している時」または「やりたいことが定まり、転職を思い立った時」がベストタイミングと言えます。そもそも転職で重要なのは、ただ企業に入社することではなく、希望の企業に入社することです。希望する先の企業事情や業界によっても人が動く時期は異なりますし、基本的には企業側もいつ誰が辞めるかなど把握できないため、いつ希望する企業が求人を出すかなど的確な予想はできません。

そのためベストなタイミングを予想して転職活動を始めるのは困難で、機を狙ってしまうとアテが外れた時の自分への時間的損失や期待による精神的なダメージが大きくなるため、自分が転職したい企業や自分がやりたい仕事が定まってから転職活動を始め、自分の希望する条件に当てはめて的を絞っていくという順序で転職のタイミングを測りましょう。「思い立ったが吉日」が転職のベストタイミングと言えるのではないでしょうか。

 

転職をより確実に成功させるには

転職のベストなタイミングは「興味のある会社が募集を出している時」ということがわかりました。しかし、ベストタイミングを見極めて望んだ会社に就職できたところで、転職先の会社が事前に思っていたイメージと違うものであっては、転職成功とは言えません。

また、このベストタイミングを見極めるには、そもそも転職をしてやりたいことや、興味のある業界・業種、それを実現できそうな会社を明確にしておく必要があるため、転職後に後悔しないためには、しっかりと自分を見つめ直し、本質を認識しておかなければならないのです。

つまり、転職を成功させる決め手は「どこまで自分自身を理解できているか」と言えるので、転職タイミングを見計らうことは大切ですが、転職後に後悔しないためにも特に自己分析を徹底して行いましょう。自己分析には転職後に後悔しないというメリット以外にも、自分の軸を定めることができるため面接の受け答えに一貫性が出て採用率も上がるなどの大きなメリットも含まれています。以下で解説します自己分析の方法に従い、自分という人間の分析、そして得意不得意、これからやってみたいことなどを明確にして、後悔しない転職先選びの参考にしてください。

転職を成功させる自己分析の方法

これからご紹介します自己分析法では、自分が自分に対して思っているイメージ、そして長所・短所、これまでやってきた中で嫌だったこと、挑戦してみたかったけどできなかったことを書き出し、視覚化することによって素直に自分の好みや強みを把握できるようになる手法です。

①自己概念表・②自己比較表・③自己長短所表の三つの表を使って自己分析を進めていきます。①自己概念とは、自分が自分に対して持っている枠組み、つまりセルフイメージのことであり自己概念表とは、セルフイメージの書き出しをサポートする表です。自己の現状を変えるには自己の現状を知る必要があります。以下①の表に従い「私は○○な人です」というように自分が自分に対して抱いているセルフイメージを表いっぱいに書き出してみましょう。

②自己比較表では、これまでやってきたことに対するいわば棚卸しのようなものです。これまでを振り返って、「やってきたこと・やりたくなかったこと・やりたかったけどできていないこと・うまくいったこと・失敗したっこと」をそれぞれ書き出し比較してみましょう。これにより自分の得意なことと苦手なことを明確にすることができます。

③自己長短所表では、②自己比較表で得られた結果を元に自分の長所・短所を書き出します。長所とは言い換えれば自分の売りになる部分。仕事で高評価を得るには、苦手なものを伸ばすというよりも得意なことを伸ばした方が近道です。またそのために苦手なことを捨てるというのも重要な選択。自己の長所・短所社内を明確にすることで、社内での評価アップにも役立ちますし、転職にも役立ちます。

これらを順に進めることによって自分を客観視することができ、それにより本当に望んでいるものがわかるようになります。転職においての成功とは転職後に後悔せず満足して仕事ができるかどうかなため、後悔しない軸作りのためにも、この自己分析法は有効なので是非、以下それぞれ①②③の順で自己分析をしてみてください。

ベストな転職タイミングを狙って転職するには

自分にとっての転職ベストタイミングが決まれば、同時にそれが目標の転職完了時期となります。狙ったタイミングに転職できなければズルズルと今を引きずり、いつまでたっても前に進めません。また転職希望の企業もいつまでも待っていてくれるわけではないため、狙ったタイミングでスッキリと転職完了できなければ、希望の企業に転職できなくなる可能性も出てくるのです。

「○月で転職完了しているにはいつから転職活動を開始すればいいか」、「転職活動は何をした方がいいのか」、「退職日はいつがいいか、また退職届はどのタイミングで伝えればいいのか」など転職には書類送付や面接、退職やそれに伴う引継ぎなど多くの事項が発生し、なんとなくそれらをこなすだけでは最後バタバタしたりイメージ通りにいかないことが多いので、目標の転職完了時期から逆算して、ベストなタイミングで転職が完了できるよう転職活動をプランしましょう。以下では、ベストな転職タイミングを狙って転職をするための転職活動の仕方についてお伝えしています。

転職活動全体の流れ

転職活動計画を立てる前に、転職活動全体の流れを解説します。一般的な転職活動は①転職活動前準備,②応募,③面接,⑤内定・引継ぎ・退職の5段階に分けることができます。それでは以下各段階に何を行うのかを具体的に見ていきましょう。

①転職活動前準備

転職活動前準備とは、その名の通り転職活動を開始する前に行っておく必要がある準備のことを指します。この段階で行うことは、主に前述しました「自己分析」やそれに伴う「転職目的の明確化」、そして転職活動期間中の行動計画や、転職希望先企業の情報収集などを行います。転職活動前の準備はこれから行う転職活動の基礎となる部分であり、自分の軸となる部分でもあるのでしっかりと行いましょう。準備を怠って転職活動をしてしまうと、転職後に後悔し、またすぐに転職を思い立ってしまうということもあるため、きちんと行うことをおすすめします。

 

②必要書類作成・応募

こちらの段階では、希望先企業に提出をする応募書類と応募を行います。企業への応募書類は「履歴書」と「職務経歴書」を提出するのが一般的であり、これらは企業側の採用基準の重要な一つともなり、場合によって書類選考があるので、書類選考で落とされないよう丁寧な作成を心かけてください。

また、転職活動では同時に複数の企業に応募する複数応募が一般的です。複数応募自体は効率的で安全な転職を実現させるため非常に有効な手段ですが、複数応募をする中で応募書類の内容を社名のみ変え同じ内容のものを提出する例が多く見受けられます。しかしこれでは企業ごとに採用基準のポイントが異なるように、それに伴うアピールポイントも異なってくるため、同じ内容のものでは落とされてしまい、せっかく効率が良いはずの複数応募が逆効果となるので、応募書類は一社一社に向けて丁寧に作り込みましょう。

 

 ③面接

応募が完了し、書類選考を通過することができれば次は面接です。面接が苦手という方は非常に多いかと思いますが、中には過剰な緊張で本来の強みを十分に発揮できないという方もいらっしゃるかと思います。現実は厳しく、面接の場で強みを発揮できない場合は基本的に不採用となるので、面接対策は120%入念に行いましょう。

面接を成功させるポイントは、どれだけ事前に面接の流れや会話のイメージができるかです。その場その場の受け答えになっては、面接官に見抜かれてしまうので、あらかじめ提出した応募書類と一貫性を持たせ、なおかつ企業の下調べを入念に行い、より具体的な会話イメージをしておくと、面接時の会話に困ることがありません。これは自信にも繋がるので、面接時にリラックスするための秘訣でもあります。

 

④内定・引継ぎ・退職

面接も通過し無事内定をとることができたら、入社意思があるかどうかを企業に伝え入社日を決めます。入社日が決まったら、それに向けて退職日を設定し、退職日が決まったら退職の旨を勤めている会社に伝え、退社日までに引継ぎ・返却物等の手続きをして退職しましょう。

退職がスムーズにいくように、必ず就業規則の退職規定を事前に確認しておいてください。基本的には退職に伴う退職願、退職届の提出が規定されており、それに従い転職する必要があります。周囲に迷惑をかけないよう円満退社を目指しましょう。

 

 転職活動計画の作り方

転職活動全体の流れをイメージすることができたら、いよいよ転職活動計画を立てます。この計画は転職活動前準備に含まれていましたが、転職活動においての行動計画のことです。「何月に転職を完了させたいか」「いつまでに内定をもらっていたいか」など先ずは、最終目標である転職完了日の設定から行いましょう。これにより退職予定日や、それに伴う引継ぎ開始時期、さらに逆算して応募時期、さらにはそれらに間に合うよう転職活動開始時期を決めます。このように転職活動計画作成のポイントは、最終目標である転職完了日から逆算して考え、行動予定を埋めていくことです。

【計画作成手順】

①転職完了時期の決定

②退社予定日の決定

③引継ぎ開始時期の決定

④企業応募時期の決定

⑤転職活動開始時期の決定

一般的に転職活動開始から完了までにかかる平均期間は2〜3ヶ月と言われています。詳細は後述しますが、転職者の能力や経験、さらには年齢などの要素によって転職にかかる期間は大きく変わってくるため、それを考慮して計画を立てましょう。基本的に年齢を重ねれば重ねるほど、転職にかかる期間は長くなるので余裕をもって組むことをおすすめします。

 

年代別の適切な転職タイミングと成功ポイント

これまで解説してきました内容は、転職者全般に共通する事項です。しかし、転職といえば年齢が大きく影響してくるため、40代が20代と同じような転職手順やタイミングを狙っても、理想通りの転職は難しいでしょう。以下では20代から40代と年代別に転職時に理解しておかなければならない特徴と、年代に合わせた転職タイミングの設定を解説していますので、ご自身が当てはまる年代を確認し転職活動の参考にしてください。

20代の転職

20代の転職では、未成熟な部分があったとしても伸び代に期待がかかるため、転職自体は比較的容易にできます。また年齢的に余裕があるため未経験分野への転職に挑戦する方が他年代と比べて多いようです。しかし、転職自体のハードルの低さが逆効果となり気軽な転職をしてしまいがちで、転職後に後悔する方も少なくないようです。20代とはいえ短期間に転職を繰り替えせば、企業から社会人として問題ありと判断されることもあるため、安易な転職で失敗しないためにも将来を見据えた方向性をしっかりと固めてから転職に臨みましょう。特に20代前半では業界だけでなく社会人経験歴と浅いため、早すぎる行動は逆に損をしてしまうことにもなりかねません。やりたいことをやるにしても社会人として経験をつけてから転職したほうが、未経験業界といえど有利に転職できるので、最低でも新卒で入社して3年は勤めることをおすすめします。

転職にかかる平均期間は2ヶ月から3ヶ月です。転職にかかる期間が短い、そして未経験でも採用されやすい20代とは言え業界や転職先、特に資金に余裕の少ないベンチャー企業では即戦力を求められる傾向にあるため、希望する業界や企業によっては3ヶ月を大きく超えることもあります。したがって転職により経済的に困らないようにするためにもた退職後から転職活動を始めるのではなく、在職中に転職活動をして余裕ある転職活動を心かけましょう。

 

30代の転職

転職が当たり前となった現代の日本社会では、転職者の平均年齢も上昇の傾向にあり今では32歳に到達しています。ひと昔前までは30代の転職は年齢的に厳しいと言われていましたが、今はそうではありません。今の日本では能力主義企業が多く、企業が一から育てるというよりも即戦力を求める傾向にあるため、社会人としての基礎があることを前提に、専門的に特化した能力があれば企業は喜んで迎えいれてくれます。

しかし逆を言えば、能力がなければ転職は厳しいということです。20代では能力が低くても伸び代をアピールすることができますが、社会人としての基礎、業界での経験がある程度蓄積され固まっている30代では現状の能力で採用・不採用が判断されます。すでにアピールできる能力があれば3ヶ月以内、目ぼしい能力がなければその分転職期間は伸びるでしょう。これらの点から見れば、30代の転職は明暗がはっきりと別れると言えます。

30代でも、後半になればなるほど転職成功率は徐々に下がっていき、転職先の選択肢に余裕もなくなってくるため、確実な転職成功を実現させるためにも、先を見据えて専門分野に特化した能力、または実績を蓄えることをおすすめします。そして、やはりここでも将来の目的地を明確にしなければ具体的な行動に至らないので、未来に繋がる自己分析を徹底して行いましょう。

 

40代の転職

今の日本企業でも少なくなってきてはいますが、それでも企業が抱く40代へのイメージとして、「扱いづらさ」や「伸び代のなさ」などのイメージを抱いているため、40代の転職は厳しいと言われています。そのため20代や30代とくらべ転職に長い期間を要するのが40代転職最大のポイントです。前述しました通り、20代や30代の若い世代転職では転職活動開始から完了に要する期間平均2〜3ヶ月と言われていますが、40代では1年間をあらかじめ想定しておき損はないでしょう。これは1年間常に企業に応募し面接を受けなければならないというわけではありませんが、年齢ゆえに選べる転職先の母数も減ってきます。

さらに前述しましたように40代はそれなりの社会経験を積んでいることから、企業の選考基準も厳しくなる傾向にあるため、目ぼしい能力や実績を持っていない限りはなかなか採用されません。これらのことから1年間を想定し、常に情報収取をし良さそうな企業があれば応募し面接を受けるなどの行動をとり、地道な転職活動を行いましょう。

人によってはスムーズに1ヶ月以内で決まることもありますし、逆に1年以上かかることもあります。多くの方が長引く傾向にあるので経済的不安などの余計な焦りを生まないよう、40代の転職活動は在職中の転職活動をおすすめします。

 

転職はタイミング以外にも「自分を正しく知ること」も大切

この記事を読まれた方のほとんどが、転職を成功させたいという思いを秘めているのではないでしょうか。もちろん転職を成功させるために有利なタイミングを模索することは悪いことではありません。しかし会社と仕事と個人には相性があるためその相性が悪い、または相性に気づけていないのでは、入社することはできても入社後思い違いにより後悔することもあり、またすぐに転職したくなってしまいます。それでは本末転倒で、今の日本企業では転職回数や短期間での転職が多ければ多いほど嫌厭されがちなので、どんどん希望の仕事や希望の会社に転職することは難しくなってしまうのです。

会社で働くにはより良い雇用条件という要素も必要で、それを目的に転職される方も多いと思いますが、毎日のモチベーションを保つのには条件だけでなくやりがいという要素もかかせません。それを見出すためには自分を正しく知ることが必要で、さらに転職を成功させるためにも自分を正しく知ることが重要となってくるため、すべてを一貫して成功させるためにも、まずは「自分を正しく知ること」から始めてみてはいかがでしょうか。

 

ライタープロフィール

EL-LAB編集部

金融、経営コンサル、人材紹介、WEBメディア業界出身者が集まり、キャリアチェンジ(起業マニュアル/転職マニュアル)、ワークライフ(仕事人生の悩み)、マネーライフ(お金と人生の悩み)というテーマを軸に、各々の専門分野に特化した有益で信頼性の高い情報を発信。