外貨預金とは?わかりやすく外貨預金の全てを徹底解説します

日本の預金金利よりも高い金利が得られるとして、一時期外貨預金は話題となりましたが、結局外貨預金とは何なのでしょうか?

今回は、外貨預金とは?という基礎的な部分から、お得な外貨預金のタイミング、初心者が投資を始めるなら抑えておきたい失敗しないポイント等をお伝えします。外貨預金が何か知りたい、外貨預金に興味がある、これから投資を始めたいという方の参考になれば幸いです。

外貨預金とは

外貨預金とは、その名の通り外国の通貨で預金することを指します。わざわざ外国の通貨で預金する理由は、日本と外国では金利が異なるからであり、今の日本の銀行口座にお金を預けていても、金利が0.2%以下と利息が微々たるもので預けておくことに対して運用メリットがほとんど得られません。

しかし、日本よりも金利の高い外国の通貨で預金することによって預金に高い利息がつくため、お金を預けておくだけで資産運用効果が得られます。国によっては金利が10%を超えるところもあるため、日本でお金を預けるよりも非常に魅力的です。

 

外貨預金のメリット/デメリット

金利が高いことによる資産運用メリットの点では非常に魅力的と思われる外貨預金ですが、やはり外貨預金も完璧なものとは言えません。表に裏が必ず存在するように、外貨預金にもメリットとデメリットが存在します。仮に今後、外貨預金を行うのであれば、必ず事前にメリット/デメリットは認識しておきましょう。以下より、外貨預金のメリット/デメリットについてそれぞれお伝えしていきます。

外貨預金のメリット

日本では得られない高金利が得られる

外貨預金最大のメリットは、やはり日本国内では得られない非常に高い金利です。今の日本では、定期預金でも高くて0.2%前後、普通預金となると0.001%まで低くなり、100万円を日本国内で金利の高い金利0.2%の銀行に預けたとしても年間で2000円しか利息がつきません。さらに通常であれば預金で得た利息には、約20%もの税金が課せられるため約1600円しか利益にならないのです。

しかし、金利の高い外国通貨で預金すれば、元本が同じ100万円であっても結果が大きく異なり、仮に金利10%のところで外貨預金をした場合は、年間10万円の利息を受け取ることができ、税金を引いたとしても約8万円が手元に残ることとなるのです。

お金を預けるという同じ行為であっても預け先によって受けられる利息が大きく異なり、場合によっては大きな利益を出すことも可能なので、高金利は外貨預金最大のメリットと言えるでしょう。

 

為替差益が得られる

高金利以外に、為替差益が得られるのも外貨預金のメリットと言えるでしょう。世界に存在する通貨は、その価値が同等ではないため、経済成長性,国家の財政,経済収支,国債などの金利,戦争や紛争、災害など複数の要因を元に価値が常に変動しており、通貨を購入した時点での価値と1ヶ月後の価値とでは異なるので、状況によってはその価格差によって利益が出ます。このように、為替差益とは為替レートの変動によって得られる利益のことを指し、外貨預金では為替差益が得られるという可能性もあるのです。

 

世界情勢に興味が湧き、広く情報収集が行えるようになる

為替レートは経済成長性,国家の財政,経済収支,国債などの金利,戦争や紛争、災害など複数の要因を元に変動するため、外国通貨で預金をするとその通貨に影響を与える国の動向や、それに関連して世界情勢などに自然と目が行くようになります。すると、今まで経済に興味がなかった人でも興味が湧くようになり、勉強しようと思わなくても自然に知識や傾向を読むことができるようになるのです。

この能力は資産運用には必要不可欠な能力であり、安全でより確実な投資をするためには広い情報収集が必須となります。投資運用初心者は情報収集の経験が浅いため失敗してしまうことが多いのですが、自分で情報収集が行え、自分の基準で判断できるようになればそれに越したことはありません。

というわけで、世界の経済に興味が湧き、広く収集でき独自で分析できる能力が身につくということは、外貨預金のメリットと言えるでしょう。

 

外貨預金のデメリット

為替取引の手数料がかかる

日本国内にいて日本円で普通に預金する場合には手数料はかかりませんが、外貨で預金をするということは、日本円を外国通貨に換えることとなるため、外国通貨の売買取引時には通常いくらかの手数料がかかります。この手数料は外貨預金での利益にも大きく影響してくるため、外貨預金を代表するデメリットと言えるでしょう。

この手数料は、取引をする銀行や扱う外国通貨の種類によって異なるため明確に答えることはできませんが、大手銀行よりもネット銀行の方が、手数料が安い傾向にあります。

外国通貨の種類によっても異なりますが、銀行を選ぶだけで大きく手数料が異なり最終的に外貨預金で得られる利益も違ってくるためデメリットの度合いを軽減するためにも銀行選びは重要と言えます。

 

外貨預金に潜むリスクとは

外貨預金には、デメリット以外にリスクが存在します。運用で得られるリターンにはそれ相応のリスクが伴うため、金利が高ければ高いほど相応のリスクがあることを理解しなければなりません。外貨預金には基本的に以下のようなリスクが伴うため、外貨預金を始める際には以下リスクに承知の上で行うようにしましょう。

外貨預金で注意したいリスク

為替差損によって元本割れする可能性がある

外貨預金のメリットに為替差益がある一方で、逆に為替変動による価格差の影響で、利益ではなく損失が出てしまう可能性もあります。このように、利益を出す為替差益とは逆に損失が出ることを“為替差損”と言いますが、この為替差損により場合によっては元本割れしてしまうこともあるのです。元本割れしそうな場合は、外貨預金を解約してタイミングを計り円預金に戻すことで元本割れを防ぐこともできるのですが、長期的な円高などタイミングによっては外貨を売りたくても売れない状態というのがあるため、このようなリスクがあることを事前に認識しておく必要があります。

 

預金保護(ペイオフ)の対象外

日本国内で銀行に日本円で預金をする一般的な銀行預金には、預金保護(ペイオフ)がされています。これはつまり、預金者が預金保険制度に加盟している金融機関にお金を預けると、同時に預金者と金融機関と預金保険機構の三者間で自動的に保険契約が成立し、仮に預金者がお金を預けた金融機関が破綻したとしても、預金者の預金は1金融機関1預金者あたり元本1,000万円までとその利息などが保護される、という保護制度です。

預金保険制度に加盟している金融機関とは、日本国内に本店がある銀行,信用金庫,信用組合,労働金庫,信金中央金庫,全国信用共同組合連合会,労働金庫連合会,商工組合中央金庫であり、海外支店の銀行や、外国銀行の日本支店も対象外となり、つまりは今回のような外貨預金は預金保護(ペイオフ)の対象外となるのです。

したがって、外貨預金では預け先の銀行が破綻した場合、元本が消失してしまうというリスクも考えられます。

 

外貨預金は投資初心者でも大丈夫か?

外貨預金には、世界の経済動向や国の情勢から情報を正しく分析し、将来の為替の動きを判断する能力が必要不可欠です。これだけを言ってしまえば投資初心者には不向きな金融商品だと感じますが、外貨預金は投資先の外国通貨によって、抱えているリスクが大きく異なるので一概に不向きとも言えません。

また詳しくは後述しますが、米ドルなど世界の基軸通貨となっているもの、米ドル以外にも流通量が多く為替の値動きが安定的なものは、リスクが少ないため比較的初心者でも取り組みやすく、大きな利益を出すことは難しいですが、外貨預金になれるという意味では、長期的に見て大きな投資につながるきっかけとなります。

外貨預金のメリットでも前述しましたように、外貨預金を始めることによって、これまで経済に興味がなかった人でも意識が向くようになり、外貨預金だけでなくそこで得た知識や経験を元に株式やそれ以外の投資も自分の判断軸で行えるようになります。

したがって、場合によりますが投資先の外国通貨を正しく選ぶことができれば、外貨預金は投資初心者にとって良いきっかけとなる投資になると言えるでしょう。

 

外貨預金の選び方と始め方

これまでお伝えしてきました外貨預金のデメリットやリスクを許容でき、なおかつ前向きに外貨預金を資産運用の一環として行いたいのであれば、実際に外貨預金を行ってみましょう。ただし、いきなり始めるといっても何をどうしていいかわからないと思いますので、選び方と始め方に沿って外貨預金を始めてみてください。外貨預金には「どこの外国通貨で預金をするか」「どの金融機関を利用するか」によって結果は大きく変ってきますので、それらの選び方を理解した上で外貨預金を始めてみましょう。

外貨預金を始めるにあたって

外貨預金を始める前に検討しなければならない点は、外貨預金を行うにあたって使用する金融機関と、どの外国通貨で預金をするかといった対象通貨を決めることです。選んだ対象によって運用による最終的な結果が変わってくるため、適当に選ぶのではなく出来る限りキチンと選ぶことが大切です。以下では金融機関と通貨の選び方を解説していますので、実際に始める前に目を通して参考にしてください。

金融機関は「金利」と「為替手数料」で選ぶ

外貨預金を始める際は、「金利」と「為替手数料」に注目しましょう。外貨預金での金利と、外貨の両替時に発生する為替手数料は金融機関によってそれぞれ大きく異なるので、できるだけ金利が高くて、なおかつ為替手数料が安い金融機関を選ぶのがポイントです。

他にも、利用のしやすさという点も選ぶポイントに入れていいでしょう。外貨預金を取り扱っている金融機関では、実店舗型と無店舗型(ネット銀行)に大別することができますが、無店舗型の金融機関の方が、使い勝手がよく、なおかつ金利が高く為替手数料が安い傾向にあります。

 

外国通貨は「通貨の流通量」と「GDP」に注目して選ぶ

どの外国通貨を選ぶかというのは、投資家の運用方針によっても異なりますので正解不正解というものはありませんが、損をしないための選び方としては「通貨の流通量」「GDP(国内総生産)成長率」などを中心に考え、それから金利と照らし合せて選ぶのがいいかと思います。

通貨の流通量とは、その通貨が出回っている量のことを指しますが、通貨の流通量が多ければ多いほど為替相場は安定しやすく、なおかつその国の情報も世の中に出回っているため、情報分析しやすく後の予測が立てやすいという利点があります。米ドルは世界の通貨基軸とも言われていることから流通量が世界の3〜4割占めているなど大変多く、次いでユーロが2〜3割程度と言われており、この2つの通貨は非常に安定的で無難です。

また、通貨を選ぶ際の基準の一つである「GDP(国内総生産)成長率」ですが、成長率が増えれば増えるほど国の経済が成長し比較して安定的と捉えることができるため、通貨の安定性が高いということがいえます。

これらは無難な通貨の選び方ですが、利益を積極的に取りに行きたいという方は、金利の高さも選定基準に入れていいかもしれません。前述しましたように通貨によっては外貨定期預金で金利が10%前後あるところもあるため利益の面だけで捉えると非常に魅力的です。しかし高金利の場合は、通貨流通量が少なく価格が変動しやすかったり、高金利の国は新興国であったりするため国政が安定せず為替も安定しないというリスクを伴います。

これらは、自分は積極的に利益を取りに行くのか?または堅実にコツコツ増やして行きたいのか?という運用方針によって変わりますので自分のタイプに合わせて考えてみてください。

 

外貨預金の始め方

Step1. 金融機関と外国通貨を決める

まず、利用する金融機関と対象の外国通貨を選びます。それぞれの選び方は前述しました通りです。はじめのステップは最終的な運用益にも大きく関わってくるため適当に選ばず、多くの情報を比較してきちんと選びましょう。

金融機関なら大手銀行よりもネット銀行の方が、金利が高く手数料が安い傾向にあります。また初心者でしたら比較的安定した米ドルやユーロ、豪ドルあたりがオススメです。高金利を狙うのであれば、その分リスクは上がりますが、トルコリラや南アフリカランドなどもいいでしょう。外貨預金のタイミングによっても金利は当然変わってくるの、そのタイミングにあった通貨を選んでください。そして自分の運用方針に適した通貨・金融機関選びしましょう。

 

Step2. 外貨預金の口座開設

金融機関と外国通貨が決まったら、決定した金融機関で口座開設をしましょう。細かくは口座を開設する金融機関によって異なりますが、基本的には①金融機関のHPにアクセスし、②口座開設ページにて必要情報を入力し情報を送信、そして③後日金融機関から届いた書類に押印し本人確認書類を添付し返送、④後日、開設完了した口座情報が届くのでそれにて開設完了です。これらの流れは主にネット銀行の流れになりますが、実店舗型の銀行でもネットバンキング対応のところであれば同じような流れで開設することができます。

 

Step3. 買付をして預け入れ

口座開設が完了したら、自身のアカウントページにログインし通貨の買付を行います。取引ページには買付を選択する項目がありますので、あらかじめ決めていた通貨をそこで買付しましょう。買付を選択すると重要事項の確認が出てきます。それと同時に投資経験を入力する項目も出来てきますので、初回取引時のみ入力します。重要事項を確認し問題がなければ出金・入金口座を選択し注文金額・注文方法を入力し、これまでに入力した内容に間違いがないかを確認し買付完了です。

この順序や項目名なども金融機関によって異なりますので、実際に行う場合は各金融機関が用意している口座開設、取引手順を参考に行ってください。

 

外貨預金を始める前に参考にしたいFAQ

こちらでは外貨預金に関する良くある質問や疑問に対して解説をします。外貨預金以外にも似たような金融商品が存在したり、外貨預金は始めるタイミングが重要であったりと、結局お得に外貨預金をするにはどうしたらいいのか?というポイントで皆さん悩みが出てくるようなので、それらに答えて以下質問・疑問事項を解説していきます。

外貨預金に関するよくある質問・疑問

外貨普通預金と外貨定期預金はどちらがいい?

外貨預金の使用用途によってどちらがいいかは目的次第ですが、投資運用を目的とするのであれば、外貨定期預金がおすすめです。なぜ投資運用に定期預金がおすすめなのか詳しく見ていくために普通用金と定期預金の違いから確認していきましょう。

外貨普通預金と外貨定期預金の違いとしては、一般的な普通預金と定期預金の違いと同じように主として預入期間や金利などが異なります。

外貨普通預金では、いつでも預入ができ、いつでも引出しができます。しかし一方で定期預金よりは金利が劣ります。外貨定期預金では、いつでも預入ができますが、引出しは満期時のみです。引出しが自由にできない分、普通預金に対して金利が高い場合がほとんどです。

円高のタイミングで外貨預金にて為替差益を狙いたいのであれば、自由に引出しができる外貨普通預金がよく、長期的な資産運用を外貨預金にて行うのであれば高金利の外貨定期預金が良いと言えるでしょう。

 

外貨預金と外貨MMFはどちらがいい?

外貨預金と外貨MMFの優劣を解説する前に、外貨 MMFがどのような金融商品なのかを見ていきましょう。

外貨MMFとは、数ある外国の債券の中でも比較的安全性の高い債券、つまり安全な国債や社債に投資をして運用する投資信託のことを指します。外貨預金と外貨MMFを比較するには、まず外貨MMFが投資信託であるというメリット・デメリット、そして外貨預金と比較した場合のリスク・リターンの比較が必要です。

外貨MMFのメリットは、外貨普通預金よりも金利が高く、解約がいつでもでき少額から投資ができるという点です。また外貨MMFは投資信託なので運用をプロに委託するため、投資先の見極めができなくても精度の高い運用ができます。

しかし外貨定期預金よりは金利が劣り、為替手数料以外に運用を委託するための信託報酬など手数料が多くかかります。

このように外貨預金と外貨MMFにはいくつかの違いやメリット・デメリットの違いがあることがわかります。したがってこの場合は、自分がどれくらいのリターンを得たいのか、そしてどれほどまでのリスクを許容できるかがポイントになり、それによっておすすめが変わってくると言えるでしょう。

大きな利益を求めるのでしたら高金利な外国通貨での外貨定期預金がいいでしょうし、投資経験も浅いし経済の分析も未熟で、リスクもそこまで大きなものを負えないと言うのであれば、運用をプロに委託でき、安全性の高い投資先を選んでくれる外貨MMFがいいでしょう。

 

外貨預金におすすめの外国通貨は?

外貨預金を検討し出すと、おすすめの外国通貨を知りたくなりますが、外国通貨選びも自分の投資運用方針に合った先を選ぶ必要があります。また為替相場はその国の経済状況やその他の要因により大きく変動しますので、その時々に合ったものを選ぶ必要があります。外国通貨の選び方については、「外国通貨の選び方」にて前述していますので是非参考にしてください。おすすめの外国通貨とは違う答えになってしまいますが、いくつか外国通貨の例を挙げて、外国通貨の選び方に補足をしていきます。

まず、外国通貨の有名どころ、いわゆる流通量が多い通貨では「米ドル(アメリカドル)」が有名ですが、世界の基軸通貨でもある米ドルは流動性が高いため、相場の急変がしづらいことから、外貨預金の初心者にとっては良い外国通貨と言えます。しかし安定性が高い一方で、金利が低いため日本よりは多少マシですが、外貨預金のメリットを十分に享受できません。通貨名が知れており、流通量が多い外国通貨は同じような傾向にあると言えるでしょう。

そして逆に金利が高いことで有名な「トルコリラ」や「南アフリカランド」ですが、これらは高金利の反面、安定している米ドルとは異なり、流通量が少ないため、価格が安定せず変動が激しいというデメリットが存在します。また高金利の国は、新興国であることがほとんどなため、国政が安定せず場合によっては国の破綻リスクも視野に入れなければなりません。このように高金利通貨は外貨預金で大きく稼げる反面、リターンに相応な損をするリスクも十分に備えるため金利だけに注目せず様々な方面から情報収集・分析をする必要があるため、外貨預金初心者には向かないと言えるでしょう。

 

いつ外貨預金を始めるのがお得?

外貨預金を始める基本的なタイミングは円高のタイミング、つまり日本円に対して外国の通貨が安くなったタイミングです。つまり外国通貨を購入した時点での価格よりも、売った時点での外国通貨の価格が円高に流れていれば、流れた分だけ損をし、逆に円安に流れていれば円安に動いた分利益がでます。円安・円高というとわかりづらいので円-ドルの関係でもう少し解説します。

円高とはつまり外国通貨に対して円の価値が高くなることを指します。したがって円高になればドル安となるのが必然です。逆に円安とは外国通貨に対して円の価値が安くなることを指すので円安となればドル高となります。

外貨預金を始めるタイミングは円高のタイミングが良いというのは、言いかえればドル安のタイミングが良いということです。投資運用の基本は安く買って高く売ることですから、外貨預金で運用益を出すのであれば、ドルが安い円高のタイミングで購入し、ドルが高くなった時点、つまり円安のタイミングで売る必要があります。1ドル=80円の時にドルを購入し、1ドル=120円の時に売却することができれば、日本円で40円の利益が生まれることになります。

しかし、考え方がわかっても厳密にどのタイミングが最適なのかの判断は投資運用のプロでも難しいものです。1ドル=80円を円高と判断し購入したら、数ヶ月後にさらに円高が進み1ドル=60円になったとしたら損失を出すことになります。この円高・円安の幅はこれまでの為替相場の動きや対象通貨を扱う国の動向を見れば大方の予想を付けることはできますが、初心者には難しいためそれなりの知識や経験が必要になります。慣れるまでは経済番組の情報や経済アナリスト(経済評論家)の解説などを参考に知識や経験を付けるのが望ましいでしょう。

 

投資初心者であればこんな投資がおすすめ

外貨預金は大手銀行でも勧めているため一見安全に思え、投資初心者であればあるほどそれ以外の選択肢はあまり目にはいりません。しかし外貨預金よりも初心者向けの投資運用法がありますので本項ではそれについて解説していきます。

ただし、おすすめの投資運用法を解説する前に、前提として理解していただきたい点があります。それは投資初心者が投資先を検討するにあたって抑えるべき要素なのですが、投資初心者はベテラン投資家とは違い資金力の弱さや経験の浅さから様々な失敗を犯し損失を出してしまうことが多々あります。外貨預金を検討する上でも当てはまることなので、失敗しないためにも以下ポイントを押さえているか投資初心者の方は必ずチェックするようにしてください。

投資初心者でも失敗しないための投資ポイント

Point1少額から始められる投資を選ぶ

前述しましたように投資にはリターンがある一方で必ずリスクを伴います。基本的にリターンとリスクは比例して大きくなるため、投資初心者であればリスクを小さくするために、リスクの小さい少額からでも始められる投資を選ぶことをおすすめします。少額であれば当然失敗したとしてもダメージは小さく大きな損失になりません。少額なので大きなリターンを得ることは難しいですが、最初は投資運用で儲けるというよりも、投資運用に正しく慣れるということが大切ですので、練習の意も含めて少額から始めることができる投資をしてみましょう。

今回の外貨預金を行うにしても、一度のまとまった資金を外貨で預金するのではなく、数千円から数万円程度で仮に全額無くなってしまっても痛くないくらいの資金で行いましょう。

 

Point2手数料が低いものを選ぶ

「外貨預金のデメリット」で簡単に触れましたが、外貨預金以外でも投資をする際は基本的に手数料(投資コスト)がかかります。株取引であれば株の売買時にかかる手数料、投資信託であれば販売手数料以外にも運用をプロに委託する際にかかる信託報酬など投資をすることでかかる手数料は様々です。これら手数料は単価でみると安いのですが、取引頻度や金額によって馬鹿にできない金額になることもあるので、手数料はできるだけ安いものを選ぶようにしましょう。手数料の大小によっては最終的な利益、つまり最後に手元に残る金額に大きな差がでることもあります。

 

Point3分散投資によるリスク回避

くどいようですが投資にはリターンがある反面リスクもあるため、100%稼げるというものは存在しません。そのため、いかにしてリスク回避できるかが投資で失敗しないための重要なポイントとなってきます。どの投資にも共通することですが、投資最大のリスクは投資額が全て消えてしまうことです。したがって最大リスクである全損リスクを軽減するために投資先を複数に分散する必要があります。このような投資手法を分散投資と言いますが、分散投資は投資の基本の基本であり、投資を成功させる重要な要素でもあります。投資対象を分散させることで、仮に投資対象の1つがマイナスになってしまっても、他の投資でプラスのものがあればトータルで負け分を取り返せる可能性があるからです。

投資対象が複数に分散されているか、または投資先を一つではなく複数に分けて分散することを心かけましょう。

 

ポイントを抑えた投資商品

積立型インデックス投資信託

前述しました3つのポイントを全て抑えているかつ投資初心者におすすめなのが「積立型インデックス投資信託」です。積立型インデックス投資信託とは、少額から積立ができ、なおかつ運用方針がインデックス型の投資信託のことを指します。少々分かりづらい「インデックス型」について補足しましょう。

そもそも投資信託の運用方針にはアクティブ型とインデックス型という2種類があり、その中でもインデックスというのは指数という意味で、インデックス型の投資信託というのは日経平均株価やTOPIXなどの指標に連動した運用成績を目指す投資信託のことです。(※アクティブ型とはインデックス型と異なり日経平均株価やTOPIXなどの指標を常に上回ることを目標とした運用方法です。インデックス型よりも運用成績が良くなる傾向にありますが、実際に運用をするファンドマネージャーの腕によって結果が大きく左右されるため、腕が悪ければリスクも伴うというデメリットが存在します。)

インデックス型は指数に連動するように運用されるため、マクロ経済の大きな流れに自分の資産を乗せるようなイメージで投資をすることができます。この指数連動型の商品の場合、商品そのものの運用資産総額も大きいものが多く、お金が返ってこなくなるというリスクが低いのが特徴です。

また、指数に連動させる商品であることから運用側の手間がかからないため、手数料が低く抑えられています。更に、少額からでも投資できる商品が多い点も見逃せません。商品そのものが複数の株に分散して投資していため、少額投資であっても結果的に分散投資によるリスクヘッジの効果があるのです。これは少額から始めることができて、手数料が安く、投資先が複数に分散されているという投資で失敗しにくいという前項にて解説しました全てのポイントが含まれていることとなります。

さらに、このインデックス型投資信託を積立で行うことによって数百円からとさらに少ない投資資金から始めることができ、なおかつ積立によって投資タイミングをずらすことにより高い時に買ってしまうリスクを分散することができるため資産運用の初心者にとって安心して実践できる堅実な投資といえるのです。

 

外貨預金でもリスクを軽減する分散投資を

以上が外貨預金についての解説となります。外貨預金には「預金」の文字含まれているため、一般的な投資案件よりも安全に思われる方が多いのですが、決してそんなことはありません。前述しましたように外貨預金にも大きなリスクが存在するので投資初心者は特に注意が必要です。

ただし、リスクがあるからといって投資運用法としておすすめできないかと言ったらそうではありません。すべての投資にはリターンに伴うリスクが必ず存在するため、基本的には何の投資を行ってもリスクをゼロにすることは不可能なのです。しかしリスクをゼロにすることは不可能でも、リスクを分散し大幅に軽減することは可能。その投資手法が分散投資なのですが、分散投資は投資運用の基本であり成功させるための重要な要素で、投資タイミングや投資先を幾つかに分散することによって、リスクを大幅に軽減し成功率をアップできます。

解説しましたように外貨預金にも為替差損リスクや投資先の破綻リスクなどがありますので、投資先やタイミングを見誤って全損してしまったということがないように分散投資にてリスクヘッジをし、資産を守りつつ増やす投資運用を行いましょう。

 

ライタープロフィール

EL-LAB編集部

金融、経営コンサル、人材紹介、WEBメディア業界出身者が集まり、キャリアチェンジ(起業マニュアル/転職マニュアル)、ワークライフ(仕事人生の悩み)、マネーライフ(お金と人生の悩み)というテーマを軸に、各々の専門分野に特化した有益で信頼性の高い情報を発信。