精神的に疲れた時に実践したい心の回復方法と原因解決法

「精神的に疲れた…。」

精神的に疲れた時は、何をしても楽しくありませんし、生きること自体が嫌になってしまうこともありますよね?

休めば回復する肉体的な疲労に対して、心が疲れる精神的疲労は簡単に回復させることができません。極度に溜まった精神的な疲れは、出口が見えない迷路に迷ったかのような感覚に陥り、程度によっては本当に辛い毎日を送ることになるため、どうにかして抜け出したいものです。精神的に疲れてしまった時は、どうすれば回復し、どうすれば現状を脱することができるのでしょうか?今回は、精神的に疲れる原因から回復法、そして根本の原因を取り除く方法についてお伝えします。

精神的に疲れた、疲れて毎日が辛いという方の参考になれば幸いです。

なぜ精神的に疲れてしまうのか

そもそも、なぜ精神的に疲れてしまうのでしょうか?

精神的な疲れの根本を断つためにも、まずは自分がなぜ疲れているのかを把握しましょう。以下では、精神的疲労の原因をご紹介していますので、自身がどこに当てはまるのかを確認し、精神的疲労の原因を明確にしてみましょう。

精神的な疲れの原因

将来が不安で思い悩んでしまう

将来の経済的な不安・在籍企業の倒産・リストラなど、バブル崩壊以降長く続いた不景気により将来に不安を抱いている人は多いのではないでしょうか。将来への不安はすぐに取り除けるものではなく、正解も不明確なので不安を感じながら生きていくのは暗闇を手探りで歩くような感覚です。そのため将来に不安を感じている人は、日々ストレスにさらされていることになるため、精神的に疲れてしまう人が多い傾向にあり、程度が重い人では生きる希望すら見出せないという方もいるのです。将来への不安は、今のストレス社会を代表する精神的疲労の要因とも言えるでしょう。

 

人間関係のトラブルでイライラ

人間関係のトラブルを経験したことがない人はいないのではないでしょうか。職場・家族・恋人など人は一人で生きていくことはできないため、必ず他人と関わらなければなりません。また、人にはそれぞれ個性が存在し、その個性には相性があるため、相性によっては人間関係のトラブルに発展しやすいのです。トラブルに発展しなくても、不快感からストレスを感じることもあるでしょう。さらに人間関係で難しいのは、苦手だからといって現実ではなかなか離れられないという点です。職場に苦手な人が一人でもいればストレスを感じる日々になるでしょう。「人の悩みはすべてが人間関係である」と言われるだけあって人間関係のトラブルは精神的な疲れの代表的な原因の一つと言えるでしょう。

 

完璧主義・強すぎる責任感が自分の首を絞めている

精神的な疲れを感じやすい人の共通特徴として代表的なのが、真面目な性格であるということです。真面目な人には完璧主義や強い責任感の持ち主が多く、一見良いと思われる完璧主義や強い責任感も強くなれば強くなるほど、自分の心を蝕んでいきます。「○○するべき」や「○○しなければならない」などの言葉や考え方をもっている方は要注意です。全てのことを完璧にできる人間など存在せず、ましてや完璧主義でない人間には到底できないでしょう。完璧主義や強すぎる責任感を持ち合わせている人は、自分で自分を苦しめることとなるため、精神的に疲れやすい傾向にあるのです。

 

ライフイベント法で疲労の蓄積度合いをチェック

前述しました精神疲労の原因は代表的なものです。そこでより詳しくみていくために「ライフイベント法」というストレス度を数値化し判定できるものをご紹介します。「ライフイベント法」は1967年にアメリカの社会学者ホームズを中心に数名の医師によって創られました。ライフイベント法では普段の生活の中で発生するストレッサー(ストレスを引き起こす原因)を表として並べ、イベントごとに数値が決められており、合計した数値が高ければ高いほどストレス度が高いと判定するものです。

数値を知り自分のストレス度を知るのもいいですが、手法上ストレスの項目をチェックしていく形になるため、自分の精神的な疲れの原因が明確にわかるのです。さらにライフイベント法ではいわゆるネガティブな事柄だけでなく「結婚」などのポジティブな事柄もストレッサーとして分類しています。本来考えただけでは表面化しづらい原因を探ることもできるため、以下はライフイベント法の詳細なので、自分の精神的な疲れの原因がなんなのか探ってみましょう。

[出典:ライフイベント法とストレス度測定より]

 

精神的に疲れた時に心を回復するには

それでは、どうすれば疲れた心を回復させることができるのでしょうか?以下では精神的な疲れを回復する方法をご紹介していますので、ぜひ実践して精神的な限界が来てしまわないうちに適度に解消しましょう。

精神的な疲れを回復する方法

疲労の原因から離れ一人の時間を作る

精神的な疲労の原因が職場や家族にあると長期間は難しいかもしれませんが、無理にでもストレスの原因から離れ一人の時間を作ってみましょう。とりあえず原因から離れ一人になってしまえばストレスは溜まりません。仕事であれば休日を利用してみたり、家族であれば用事などの理由を作って一人で出かけるなど、理由はなんでもいいのでとにかく一人の時間を作り何者にも干渉されないような時間を過ごしてみましょう。

 

信頼できる人に相談する

今の状況を信頼できる友人に話すだけでもストレス発散になり、心の疲れは回復します。人に状況を話すことによってアドバイスをもらえる場合もありますし、アドバイスがもらえなくても話している過程で自分の状況や悩んでいるポイントが整理できたりもするので信頼でき何でも話せる友人が周囲にいるのであれば相談してみましょう。

 

睡眠・運動・食事でリフレッシュする

睡眠・運動・食事は、身体の疲労を回復するだけでなく、ストレスによる心の疲れも癒してくれます。睡眠は身体を休めるだけでなく、一日の記憶を整理してくれるなど脳も休めてくれ、その働きによって一日あった嫌な出来事を忘れさせようとしてくれるのです。嫌なことがあり、寝たら忘れないにしても嫌な感情が落ち着いていたりしていた経験はありませんか?この反応が睡眠による記憶の整理です。

また、入眠から3時間中に多く分泌されると言われる成長ホルモンには、気力回復など精神面に良い影響を及ぼす効果があると言われていることもあり、良質な睡眠をとることは精神的疲労の回復につながるといえるのです。

そして、運動も代表的な疲労回復法の一つです。適度な運動にはもちろん身体疲労の回復を促す効果がありますが、運動によって分泌が増加する脳内ホルモンであるエンドフィンやセロトニンが精神の回復をサポートします。エンドルフィンやセロトニンは幸福感を高めるホルモンとして広く知られており、うつ病などの精神疾患にも効果があると言われているのです。

また、食事も正しい食事法をとることで精神的な疲労回復を促進してくれると言われています。好きなものを食べるだけでも幸福感を感じることができ精神回復につながりますが、ビタミンCやビタミンB1を意識して摂ることでストレス耐性が上がり疲れにくい精神を作ることができると言われています。ビタミンCはアセロラ・レモン・ピーマン・ゴーヤなどに多く含まれており、ビタミンB1は豚肉・うなぎ・牛肉などに多く含まれているので、これらを意識して摂ることにより疲労回復につながると言えます。

 

時間を忘れる

ストレス社会を過ごす現代人は、休みの日も時間に縛られている方が非常に多いです。時間を気にするだけでも精神的な疲れにつながるので、休みの日は時間を忘れてみましょう。時間を忘れるには時計から離れることです。したがって、腕時計やスマホ・携帯など時間がわかってしまうものは家に置き、時間を考えず出かけてみましょう。スマホや携帯を家に置くことにより、誰からも連絡がこないという絶対的安心な時間を作ることができるのでオススメです。

 

行ったことのない土地にいく

出かける際は、是非行ったことのない土地に行ってみてください。足を踏み入れたことのない土地や、降りたことのない駅でおり散策すると周囲のお店やその他環境に自然と意識が向くため、余計なことを考えなくなります。余計なことを脳が考えないため嫌な感情も忘れることができ、精神回復につながるのです。

 

将来への目標を整え、日々のやりがいを見つける

将来に不安があり日々ストレスを感じているのであれば、将来の絶対に達成したい目標を整えてみましょう。同じ仕事、同じ生活を送るにしても目標があるのとないのとでは、人生の質が大きく変わります。将来の目標が定まれば、自然とそれに向かって心と体が動くため充実した毎日を送ることができるのです。目標は日々のやりがいにもつながるので、同じ仕事をしていても楽しく感じます。

 

原因別精神的疲労の原因を取り除く方法

以下より原因別に根本を取り除く方法を解説します。前述しましたように、日々のストレスを騙し騙し解消する回復法をおこなっても悩みは消えません。したがって、悩みから解放されるには原因を明確にし原因を対策することが必要なのです。精神的な疲労回復原因を取り除くことができれば、今感じている精神的な疲れから解放されますので是非実践してみてください。

人間関係で疲れた場合

無理に周囲と関わらない

日本社会には、周囲と無理にでもコミュニケーションをとらなければならないという空気が流れていますが、人間関係に疲れてしまい精神的な健康を維持できないのであれば無理をして周囲と関わる必要はありません。人間関係で無理をしても良い結果は得られず誰も得しないので無理をして維持しても意味がないのです。無理をして周囲とコミュニケーションを取ろうとすればするほど、人間関係は複雑化しより面倒なものとなるので、素直に自分を受け入れ、周囲を気にせず仕事に集中しましょう。ただし過剰にコミュニケーションを拒むのは業務に差し支えが出るため、仕事に影響がでない最低限のコミュニケーション程度にとどめておきましょう。

 

相性の良い職場に転職をする

個人個人に相性があるように個人と職場にも相性が存在します。職場との相性が悪ければ人間関係を改善しようと努力しても難しい場合があるので注意が必要です。まったく改善をすることが無理というわけではないですが非常に困難で、時間と労力が相当かかり、なおかつ我慢することが多くなるので大きなストレスが溜まります。これでは改善されるよりも早くストレスによって身体や精神が壊れてしまうので努力する意味がありません。もし今の仕事に執着がないのでしたら転職し職場環境をかえることを検討してみましょう。

 

起業・独立をして組織から離れる

転職以外にも起業をして起業組織から抜けるという方法もあります。そもそも社会人には組織向きの人間と、起業家向きの人間が存在するので、組織に合わないという感じがあれば会社員に固執せず起業家として生きる道も検討してみてください。経済的に余裕がなくお金の安定を求めるのであれば、起業を安定させてから会社を辞める「週末起業」という方法も存在します。起業家としの適正があるのであれば職場で溜まった組織特有のストレスが嘘のようになくなりますので、いきなり「起業なんて無理だ」と考えず、選択肢の一つとして視野に入れこれからの道を検討してみることもおすすめです。

 

将来に不安を感じている・毎日の仕事に飽き疲れた場合

将来に不安を感じていたり、毎日の仕事に飽きを感じ疲れてしまった場合は、自分にとっての正しい目標を定め、毎日にやりがいを見い出すことにより充実感が得られ不安が減り同じ仕事をしていても精神的に疲れることはなくなります。将来に不安を感じていたり、毎日の仕事に飽きてしまい精神的に疲れてしまった場合は、是非以下を試してみてください。

自己分析をして自分の好きや得意を見つける

人はよく「自分のことは自分が一番わかっている」といいますが、実は自分は意外と自分のことを知らないものです。社会人経験が長ければ長いほど、建前によって本心を覆い隠すようになるため自分の本心がわからなくなります。そのため「自分は何が好きなのか」という一見単純なことがわからなくなってしまうため、好きな事と聞かれても答えられなくなってしまいます。

そこで、本当の自分を見つめ直すことで潜在意識にアプローチでき、本当の自分を見つけることができるようになります。その手法が自己分析です。自己分析法は「今の仕事に飽き毎日の出勤が苦痛…。かといって他にやりたい好きなことがわからない」という方には特におすすめなので是非実践してみてください。

  • 自己概念表・自己比較表・自己長短所表を使って自己分析

以下図の自己概念表・自己比較表・自己長短所表を使って自己分析をしてみましょう。自己概念とは、自分が自分に対して持っている枠組み、つまりセルフイメージのことです。自己概念表では、セルフイメージの書き出しをサポートするため単純な作りではありますが効果は高く、自分の現状を知ることができます。以下①の表に従い「私は○○な人です」というように自分が自分に対して抱いているセルフイメージを表いっぱいに書き出してみてください。

また自己比較表では、自分の得意不得意を明確にすることができ、これまでやってきたことに対するいわば棚卸しのようなものができます。です。これまでを振り返り「やってきたこと・やりたくなかったこと・やりたかったけどできていないこと・うまくいったこと・失敗したっこと」をそれぞれ書き出し比較してみましょう。

最後に自己長短所表では、自己比較表で得られた結果を元に自分の長所・短所を書き出します。長所とは言い換えれば自分の売りになる部分で短所は苦手な部分です。仕事で良い結果を出す、または飽きないように毎日を楽しくするには、苦手を伸ばすというよりも得意なことを伸ばした方が近道ですし充実を得られることができます。以下は自己分析シートになりますので、以下を参考に自己分析を進め、自分の好きや得意を定めてみましょう。

継続か転職か起業かの選択

自己分析が完了し自分の好きなことや、やりたいこと、長所・短所などが明確になった、またはすでにやりたいことが定まっていた場合は、この先どうするかを選択します。現状続けている仕事でやりがいを得られそうでしたらわざわざ転職する必要はないですし、現状の仕事で実現出来なさそうであれば転職の必要があります。どちらが効率よくやりがいを手に入れることができるか最適な選択を行いましょう。前述しましたが組織に向かない人も存在するので、起業も選択肢の一つとして視野にいれ検討してみましょう。

 

自分の性格によって疲れた場合

全てが完璧でないと気が済まない完璧主義や、理想と今の自分にギャップを感じ自己を批判する、普段の感情を抑えて常に受け身な方やマイナス思考な方は、人よりもストレスを多く受け自分自身の性格によって精神的に疲れてしまいます。そんな方は自分がなりたいと思った性格に変えてみましょう。脳科学の研究により性格や思考は変えられることが証明されています。時間はかかりますが、性格を変えることによってストレスを緩和することができますので以下を実践してみてください。

なりたい性格を持つ人を観察する

まず、なりたいと思う性格を明確にし、参考となる性格の人を見つけましょう。人間の性格はこれまで経験してきた環境によって作られます。参考となる性格の人が見つかればその人の環境や経験など特徴を観察しパターンを分析してみましょう。

 

生活習慣や行動、考え方を意識的にマネしてみる

「その人の性格は、その人の行動の結果である」これはギリシャの哲学者であるアリストテレスの言葉です。前述しましたが実際にこの言葉の通り性格を形成しているのは過去から現在にかけての環境や経験です。したがって自分の性格や考え方はこれまでの生活習慣や行動に基づいて形成されているということが言えます。

参考となる性格の持ち主も異例ではなく、これまでの行動の結果が現在の性格を作り出しています。つまり参考となる性格の持ち主の生活習慣や普段の行動、考え方を意識的にマネて、無意識にできるようになれば、思った通りの性格を手に入れることができるのです。自分の性格に疲れてしまった場合は、なりたい性格に矯正してみましょう。

 

ストレスを溜めないためためには

精神的に疲れが溜まりやすい人は、原因以外にも性格や考え方によって日頃から人よりもストレスが溜まりやすいのかもしれません。ストレスが溜まりやすい性格や考え方では、一見なんでもないことがストレスに感じたり、人よりも神経質になりがちなため、周囲の人間も迷惑しますが何より自分が一番疲れます。ポイントを知ったからといってすぐに性格や考え方が変わるわけではないですが、以下ポイントを知り意識すれば性格や考え方は変わり、ストレスを感じにくい人になることができるでしょう。日々ストレス解消法を行っても、精神的疲労の原因を苦労して取り除いても、ストレスが次から次に湧き出てはキリがないので以下ポイントを意識し、ストレスをためない性格・考え方作りを行いましょう。

ストレスを溜めないためのポイント

周囲との比較をしない

多くのストレスは物事を他人と比較することによって生じます。人間はついつい周囲の人間と比べてしまいがちで、比べることによって嫉妬が生じストレスにつながるのです。近年では職場の同僚以外にも、Facebookやインスタグラムなどでプライベートを発信することによって他人とついつい比較してしまいがち。他人から見たり聞いたりした話は生活のほんの一部です。華やかな様子を写真でみてしまうとその人のすべてが華やかに思えてしまいますがそうではありません。比較するとストレスが溜まってしまうので、人は人、自分は自分と割り切って比較せず、余計なストレスを溜めないようにしましょう。

 

過ぎたことを悔やまない

過ぎたことはどうしようもありません。大切なのは今とこれからです。過去に起きた失敗によっていつまでもストレスを感じていても意味がないため、過去に起こした失敗をどう将来に活かすかが重要になってきます。過ぎたことを悔やむのではなく、失敗からどう成功できるか、今とこれからに目を向けましょう。

 

気にしすぎない

ストレスを溜めない最大のポイントは何に対しても気にしすぎないという点です。そのため何に対しても気にならない性格の人はストレスが溜まりづらい傾向にあります。いままで無意識に気になっていたものを、いきなり気にならないようにするということは不可能ですが、意識的にコントロールすることによって、後々無意識にできるようになります。余計なストレスを溜めないためにも気にしすぎない性格を作ることをおすすめします。

 

精神的に疲れた時は全力で逃げるのも一つの選択肢

大きなストレスが自分の前に立ちはだかり、それに対して「逃げるのは甘えだ」という意見がありますが、逃げは甘えではなく一つの選択肢です。誰にでも得意不得意、相性があるため場合によってはどんなに努力しても報われないという現実もあるのです。精神的に疲れを感じて相当悩んでいるということは、これまで十分頑張ってきたということでしょう。限界を超えてしまうとうつ病になってしまい、それこそなかなか心のもやもやから抜け出せなくなってしまいます。そのため、苦手なことに時間と労力を割くのではなく、その努力を、得意なことや好きなこと、ストレスフリーな方向に向けて全力で逃げ切りましょう。逃げという言葉をこれまで使ってきましたが、全力での逃げは攻めとなります。そのため諦めることをネガティブにとらえるのではなくポジティブに捉えることで精神的な疲れから解放され人生が広がりますので、これまで解説してきました内容を実践してみてはいかがでしょうか。

 

ライタープロフィール

EL-LAB編集部

金融、経営コンサル、人材紹介、WEBメディア業界出身者が集まり、キャリアチェンジ(起業マニュアル/転職マニュアル)、ワークライフ(仕事人生の悩み)、マネーライフ(お金と人生の悩み)というテーマを軸に、各々の専門分野に特化した有益で信頼性の高い情報を発信。