起業アイデアの考え方とは?ビジネスの成功が実現する思考法

「起業アイデアの考え方ってどんな方法があるの?」

起業をすること自体は、法人登記手続き等を行えば完了するので簡単にできますが、起業し、企業として継続運営していくアイデアを考えるのは簡単ではありません。起業する上で重要なのは、一時的に儲かるものを創るよりも、継続して稼いでくれる仕組みを作ること。極端な例ですが起業1年目の売上が1000万円だったとしても、翌年の売上が0では前年度に応じてかかってくる税金や、翌年の運営コストがかかるため、3年目には手元に何も残らないという状況もあり得ます。

それでは、起業後も継続して運営ができる、ビジネスが成功し続ける起業アイデアを思いつくにはどうしたらいいのでしょうか?

今回は、一時的に稼ぐことができる起業アイデアではなく、起業後の事業継続を視野にいれた起業アイデアの考え方についてお伝えします。

ビジネスが成功し続ける起業アイデアとは

成功する起業アイデアの考え方を知る前に、そもそもビジネスが成功し続ける起業アイデアとはどのようなものなのかを知っておきましょう。

成功するということは失敗しないということであり、事業においての失敗は、借金だけが残りマイナスの域を抜けられない状態ということがいえるかと思いますが、特に駆け出しの法人・個人が失敗しないためには少資金でスタートできて、なおかつ運営コストがかからない、そして考えた起業アイデアが市場・顧客にニーズがあるということが基本です。

世の中には様々な起業家が考えた起業アイデアが数多く存在しますが、どんなに華々しい実績を持つ優秀な起業家が考えた起業アイデアであったとしても起業成功率100%というのはあり得ません。100%はあり得ませんが、精度を高めて100%に近づけることは可能です。ビジネスを継続して成功させる確率を高めるためにも、具体的な起業アイデアを考える際に以下ポイントを意識しつつ考えましょう。

起業アイデアを考える際に意識すべきポイント

事業開始資金がほとんどかからない

起業を成功させやすくする一つの要素として、事業開始資金を極力最小にすることです。

わかりやすいよう極端な数字で例えてみますと、起業アイデアが「おしゃれなカフェの運営」だった場合、仮に店舗開業資金に500万円かかるとします。この時点で500万円のマイナスになるわけですが、これをプラスにするためには最低500万円以上の売上を上げる必要があるわけで、さらに、もし仮に1年間1人も来客がなく継続が困難になり店舗を閉めた場合、事業開始資金500万円を失うことになってしまいます。

一方で、事業開始資金が0円の場合は、1円でも稼ぐことができればプラスになり、仮に売上が0円でもマイナスになることはありません。当然、現実的には事業開始・運営費以外にも生活費等が必要となってくるため貯蓄が減っていくということも考えられますが、事業開始資金が少なければ融資を受けることなく、全て自己資金でまかなうことができる可能性が高くなるため、思い通りにいかなかったときの傷が浅くて済むのです。

今回、事業開始資金におけるリスクを明快に説明するため、本来加えて計算の必要があるその他運営コストをいれていませんが、事業開始資金が少なければ少ないほど継続した失敗しづらい事業運営ができるようになります。

 

運営コストがほとんどかからない

①と似たようなことですが、事業運営には人件費(自分も含む)や家賃などその他様々なコストが必要です。これらはマイナスでしかないため、「自分以外にスタッフは必要ない」「完全移動型、もしくは家からできるためオフィスの家賃がかからない」、など運営コストは少なければ少ないほど、当然起業に伴うリスクは減り、事業は継続しやすくなります。

 

市場・顧客ニーズがある

どんなに面白いアイデアを思いついたとしても市場や顧客にニーズがなければ売上を上げることはできません。モノやサービスを考える上で大切なのは「売りたいものを売るのではなく、顧客が求めるものを売る」ということです。顧客は、どんなに安いものでも自分が価値を感じないものにお金は一線も払いません。逆に少しくらい高くても欲しいものには喜んでお金を払います。

ビシネスアイデアを考えてからニーズを探るのではなく、ニーズを探ってからそのニーズに基づいたアイデアを考えましょう。

 

④自身のモチベーションを保てる

事業継続において特に重要なのは、「事業主のモチベーション」です。自分が行っている事業に対しモチベーションを保つことができなければ、どんなに素晴らしい事業も継続できません。考えついたアイデアを心のそこから愛せるかどうか、どんなに苦しいときでもモチベーションを保ちつづけることができるかどうかが事業継続には非常に大切です。

 

やりたいことが当てはまらない場合は、当てはまるように工夫を

前述にて解説しました4つのポイントは、すべてを当てはめて組み立てができればもっとも精度が高くなり、当てはめられる数が減れば減るほど制度が低くなります。しかし、現実にはどうしても開業費用がかかってしまうビジネスもあるため、直接的に当てはめることができないということもあります。

そのような時には、リスクを補える十二分な資金力をつけるか、もしくは必要コストを最小限に押させるため「居抜き物件」を使用する、または何らかの理由で家賃などの固定費が少なくて済むなど、工夫をこらして当てはまるように考えてみましょう。

 

実際に起業アイデアを考えるには

それでは前章のポイントを前提に起業アイデアを考えていきましょう。基本的な考え方や発想を得る手法は数多く存在します。街を歩いていて、テレビを見ていて偶然考えつくなんてことも発想法の一つといえますが、それらはあくまできっかけにすぎず、アイデアの入り口の入り口でしかないため、実際に行動に移すためにはさらなる案の磨きが必要です。

アイデアまったくのゼロから考えつくのはなかなか難しいですが、すでに存在するものから関連付けて考えてみるとアイデアは以外と出てきます。またすでに存在する事業の場合、アイデアだけでなく戦略やモデルその他様々なことを参考にすることができる為非常に役立ちます。

以下は起業アイデアのヒントを得る糸口ですのでアイデア思考の参考にしてください。

①普段の生活で不便だと思うことを解決する事業

②自分の趣味・特技・経験・専門分野を軸とした事業

③今までの人生で感動または感激したことを軸に事業化

④すでに存在する事業や業態を組み合わせて新しい事業案にする

⑤ある業種・専門分野に特化したサービスなど

⑥ガラクタなどの一件需要がないと思われるものを再生または再利用して事業化

⑦本来の使い道とは違った使い方はできないか

⑧日本にない、または海外にない、その分野・業界エリア特有のものを別エリアで使用できないか

さらに、起業アイデアの元となる起業アイデアをさらに具体化するための起業アイデアの考え方がいくつかありますので、アイデアを形にするためにも是非参考にし実践してみてください。

起業アイデアの考え方

ロジックツリー

ロジックツリーとは、その名の通り論理(物事の法則的な繋がり)をツリー状に展開した問題整理法の一つです。ロジックツリーを使うことにより顕在化している問題を深堀し潜在的な真の問題を整理することができます。アイデアを出す際、MECE(ミーシーもしくはミッシー:重複なく、漏れなく)がポイントになるのですが、ロジックツリーは全体的な把握が可能になる為、アイデア出しに適しています。

ロジックツリーには大きく分けて①問題の原因を探るWhy(原因追求)ツリー、②問題の解決法を探るHow(問題解決)ツリー、③抽象的な課題を掘り下げるWhat(要素分解)ツリー3つがあり、用途・目的により使い分けることができます。

マインドマップ

マインドマップは、イギリスの著述家トニー・ブザン氏が提唱した頭中を整理する思考・発想法です。マインドマップを作成することにより思考が自由に広がり、アイデアを発想することが可能になります。1枚の白紙を用意し、紙の中心にテーマを書いたら放射状に枝(ブランチ)を書き関連する単語(ワード)を書いていきます。ポイントは順序を守り、文章ではなく単語を書き加えること。単語ではなく文章を書いてしまうと発想を狭め自由な思考の妨げとなるため1単語のみを書いていきます。

マンダラート

マンダラートとは、1987年にデザイナーの今泉浩晃氏によって考案された発想法の一つです。3×3の9つのマスを紙に書き、中心に思考したいテーマ、その周りに関連事項を埋めていきます。関連事項が埋まったら、同じように別紙にマスを書き1枚目で出た関連事項を中心に書きさらにその周囲に関連事項を書いて埋めていきます。その有効性が高いことからビジネスの場で広く使用されている発想法の一つです。

オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストとは、アメリカの実業家であるA・Fオズボーン氏が提唱した発想法の一つで、アイデアが浮かばない際に発想の切り口として使用します。

ブレーンストーミング法

ブレーンストーミング法とは(4)オズボーンのチェクリストを提唱したA・Fオズボーン氏が考案した集団発想法で、集団でアイデアをだすことによりアイデア発想の誘発を促します。4つの原則をもとに自由にアイデアを出していき、設定したテーマに関する様々な意見を抽出していきます。

 

ゴードン法

ゴードン法とは、アメリカの製品開発専門家であるウィリアム・ゴードン氏が考案した、発想を促す会議法の一つです。先に挙げたブレーンストーミング法を応用した会議法で、まずメンバーの中からリーダーを決め、リーダーがテーマを決めます。他のメンバーに具体テーマを知らせることはなく、抽象化したテーマでブレーンストーミングを行います。自由なアイデアや幅広い柔軟な解決法を模索する際に使用します。

 

NM法

NM法とは、評論家である中山正和氏が考案した類比発想法と呼ばれるアイデア発想法です。まずテーマを決め、テーマに関連または連想できるキーワードを書き出します。そしてそのキーワードに類似した成功例を探し、その成功例の本質を考え、テーマの解決策を探るという発想法で、アイデアを発想・開発する際に非常に有効といわれています。

 

KJ法

KJ法とは、文化人類学者である川喜田二郎氏によって考案された発想法で、バラバラな情報の中から必要な情報のみを整理し、情報の整理を行います。ブレーンストーミング法と併用されることが多く、ブレーンストーミング法で出た情報をカードやポストイットなどに書いていき、それを小カテゴリーで分類します。さらに小カテゴリーをより大きなカテゴリーに分け、最終的に文章化します。これにより問題が明確になり解決します。

SCAMPER法

SCAMPER法とは、研究家であるボブ・エバール氏が、考案したアイデア発想法で「オズボーンのチェックリスト」を元に開発されました。多くのアイデアを出す際に有効なため、ブレーンストーミングと併用されることが多くあります。

TRIZ法

TRIZ(トゥリーズ)法とは、ロシアのG・S・アルトシュラー氏が考案した問題解決技法の一つです。40項目の発明原理リストに照らし合わせてアイデアの発想を促します。

アイデア起業をする際の注意点

突飛で奇抜、さらに面白いビジネスアイデアを考えついた際、多くの方が勘違いした状態で起業します。それは「誰もやっていない素晴らしいビジネスアイデアがあれば勝手に売れて成功する」といった勘違いです。確かにそれが実現できれば理想なのですが実際の起業、そして運営継続はそこまで甘いものではありません。

企業を継続させる上で重要なのは、どんな困難が立ちはだかろうが継続して仮説・検証・分析・行動を続けられるかどうかという点です。起業アイデアにこだわった起業は、売れなかった場合すぐに諦めてしまう傾向にありますが、アイデアは二の次で極論、仮説・検証・分析・行動を継続して回すことができれば、どんなモノやサービスでも売ることができるのです。

アイデアにこだわりすぎないようにするのが、アイデア起業の注意点と言えます。

 

長期的な事業存続をイメージした起業アイデアを

以上が、事業継続を可能にする起業アイデアの考え方と思考法です。いかなる素晴らしいアイデアも事業を継続できなければ意味がありません。継続可能なポイントに当てはめた上で起業アイデアを考えることができれば成功率は大幅にアップします。一時的案儲けだけではなく長期的に事業を見据えてアイデアを書き出してみましょう。

 

ライタープロフィール

 EL-LAB編集部

金融、経営コンサル、人材紹介、WEBメディア業界出身者が集まり、キャリアチェンジ(起業マニュアル/転職マニュアル)、ワークライフ(仕事人生の悩み)、マネーライフ(お金と人生の悩み)というテーマを軸に、各々の専門分野に特化した有益で信頼性の高い情報を発信。