株銘柄の選び方は?失敗しない銘柄選びと爆益株の見つけ方

株式投資の初心者にとって株の銘柄選びは本当に難しいですよね。

株の銘柄選びは、選んだ先によって当然投資の結果が大きく変わってくるため失敗しないよう慎重に選びたいものです。

しかし、株の銘柄選びと一言でいっても株式投資は数ある投資の中でも奥が深く難易度が高いのが特徴。取得しなければいけない情報量が多く、知識だけでなく情報選別の経験も重要になってくるため、誰しもが儲かる投資とはいえません。大きなリターンが見込める反面、リスクも比例して上がるので株式投資の初心者、ましてや投資自体が初めてという方々にとっては、とてもハードルが高い投資なのです。だからといって株式投資を諦める必要はありません。株銘柄の選び方をマスターできれば、投資成功も十分可能。

今回は、失敗しない株銘柄の選び方を始め、株で一攫千金を狙える「テンバガー」について、そして最後に投資で失敗しないための分散投資をお伝えします。

これから株を始めたいという方は、ぜひご一読ください。

株銘柄を選ぶには

株の銘柄数は数多く存在するため、適切な株の銘柄選びは至難の技です。株式投資の玄人でも絶対はないため初心者ではなおさら難しく、ましてや知識なしで適当に銘柄を選ぶのは投資ではなくギャンブルとなってしまいます。大切な資金を守りより確実に増やすためにも正しい株銘柄の選び方を学び実践しましょう。

株銘柄の選び方

①予算を決める

株銘柄の選び方は株を購入するための予算決めから始めます。株を購入する際に注目していただきたいのは「株価」と「最低売買単位(単元)」です。各株の株価を見ると一株あたり数百円から数千円程度の値がついていますが、株の売買には最低売買単位(単元)が定められており、最低購入株単位以上で購入する必要があります。

最低売買単位(単元)は銘柄によって異なり、100株の銘柄もあれば1000株の銘柄もあり、単元が100株の銘柄では、100株、200株、300株と購入ができ、単元が1000株の場合であるなら1000株、2000株、3000株という株数で売買します。単元が100株と定められている中、50株だけの売買や150株だけの売買というのはできません。

したがって、一株あたりの株価が5000円で単元が100株の銘柄を売買する場合は、最低でも50万円(5000円×100株)の資金が必要となります。自分が無理なく余裕ある運用をするためにも購入できる予算を決めましょう。

 

②身近な銘柄を幾つか選出する

予算が決まれば、実際に株の銘柄を選んでいくのですが、数千とある株の中から抽出するのは不可能に近いため、スクリーニングにかけるという意味でも身近な銘柄を選んでその中から絞っていきます。このように株の売買に慣れてくれば特に身近な銘柄に限りませんが、慣れないうちは身近もしくは親しみのある銘柄を選出し、その中から資金を投じる株銘柄の選び方のほうが効率的に精度よく選ぶことができます。

株を始めたばかりの人が全く知らない、または興味のない企業の株を見ても、興味のなさから広く深い情報収集ができず、銘柄選びの精度が大きく下がります。しかし身近な親しみのある企業であるなら、企業が提供しているサービス等をすでに知っているため、広く深い精度の高い情報収集が可能となるのです。

普段の生活で頻繁に利用するサービスを提供している企業や、趣味の一環でその企業の商品をよく購入するなど誰でも日頃の生活に関わっている企業は必ずあるはずなので、銘柄選びの精度を上げるためにも、株の売買に慣れないうちは数多く存在する銘柄の中から、まずは身近な銘柄を幾つか選出し、さらにその中から投資資金を投じる銘柄を選ぶようにしてみてください。

 

③配当や株主優待などのリターンを確認する

ある程度銘柄を絞ることができたら、「配当」や「株主優待」などの株を保有することによって得られるリターンを確認しましょう。

「配当」とは、株購入先の企業が得た利益の一部を株の購入者、つまり株主に支払うもので、その企業の株を保有していることによって得られます。基本的に配当は年に1回から2回、配当率は年2%前後が一般的です。

また株の銘柄によっては、株式優待が得られます。株主優待とは、株式会社が発行する株をその企業が定める一定数以上、権利確定日に保有している株主に贈られる、いわばプレゼントのようなものです。取得できるものは、食べ物や日用品の他、商品券や宿泊券など企業によってそれぞれ違い、株主優待限定の品物なども存在します。

配当金に期待したい方は配当率のいいものを、株主優待を目的に株式投資をされる方は、株主優待に注目し確認しましょう。

 

④選出した企業の事業を調べる

株の銘柄を選ぶ際に最も大切なのは、目ぼしい企業が行っている事業が将来に渡って伸びそうかどうかを的確に予測することです。

株式投資で得られるリターンは、前述の「配当」と「株主優待」、そしてさらに株を売却した時に発生する「売却益」と3つのリターンがあるのですが、購入時に株価が5000円だったものが売却時に3000円まで値下がりしていた場合、一株あたり2000円の損となるため、仮に単元が100株だとすると100株50万円で購入した株が、売却時には30万円となり、20万円の損が生まれることとなります。

売却時に大きな損失を出してしまっては株保有中に得られる配当や株主優待の価値も意味がなくなってしまうので、損をしないために将来に渡って事業が伸びそうな企業を予測するためにも選出した企業の事業を徹底的に調べましょう。

 

⑤会社の売上や利益を確認する

会社の売上や利益を確認することは、企業が運営する事業の今後を予測する上で大変重要なことです。売上や利益、つまり企業の業績は株価に大きな影響を与える要素であるため、将来的に業績が伸びる傾向があるかどうかを判断するためにも業績は確認しましょう。

企業の業績は、対象企業のホームページにあるIR情報に「決算短信」という形で掲載されています。決算短信には主に、損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の概略等他が記載されており、その中でも損益計算書の概略である「連結経営成績」の各項目伸び率、貸借対照表の概略にあたる「連結財政状態」の“自己資本比率”、キャッシュフロー計算書の概略にあたる「連結キャッシュ・フローの状況」の“営業活動によるキャッシュ・フロー”、次期の業績を予想した「連結業績予想」の各項目に注目し確認してください。

それではより詳しく、各注目するポイントがどういう状態であれば良いと言えるのかをみていきましょう。

連結経営成績

決算短信の「連結経営成績」には、企業の経営状況が判断できる売上高・営業利益・経常利益・当期純利益が記載されています。

売上高 企業の本業によって得た収益のこと
営業利益 企業の本業で得た利益のこと
経常利益 企業の本業を含めた事業全体から平常に得た利益
当期純利益 企業が1事業期間に稼いだ純利益から税を差し引いた、企業の純粋な利益

各項目において前期と比較した伸び率が高く利益が増えている場合は、次期の業績も良い結果になる傾向があるため、それらの数字に注目して確認してください。

 

連結財政状態

「連結財政状態」では、企業の総資産に対する総資本の割合を確認することができます。

総資産 流動資産・固定資産・繰延資産、企業の全ての資産を合計したもの
純資産 企業の資産から負債を差し引いた資産
自己資本比率 企業の総資本における自社資本の割合

上記項目のうち、特に自己資本比率に注目してください。自己資本比率は、割合が高ければ高いほど自社の資本が多いということになるため、外部の影響を受けづらく倒産しづらい企業という判断ができます。

自己資本比率 企業評価
0%未満 欠損企業
20%〜39% 普通企業
40%〜 優秀企業

自己資本比率が40%を超えると非常に倒産しづらい企業と判断することができます。

 

連結キャッシュ・フローの状況

「連結キャッシュ・フローの状況」では、企業の現金の増減がわかります。営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フロー、現金及び現金同等物期末残高という項目がありますが、それらの中でも“営業活動におけるキャッシュ・フローに注目してください。

営業におけるキャッシュ・フローでは、企業の本業における現金の増減がわかります。ここでの数値がプラスであれば本業の事業がうまくいっており、マイナスである場合は本業の事業がうまくいっていないということが言えます。

 

連結業績予想

決算短信の「連結業績予想」では、次期の業績予想がわかります。売上高・営業利益・経常利益・当期純利益と企業が掲げる目標値が掲載されており、投資の指標にもなりますが、連結業績予想はあくまで予想、つまり目標でしかないため業績予想どおりに行かないことも十分にあり得ます。業績予想の数値が前期と比較して、現実的でない場合は注意した方が良いと言えるでしょう。

 

⑥割高株なのか割安株なのかを判断する

対象株の銘柄が、割高なのか割安なのかの判断も適切な株選びにはかかせません。その企業の株は、一般的にみて高いのか安いのか、それによって購入したら得する株なのか損をする株なのかが別れ、売買のタ適正なタイミングを見極めることが可能となります。

例えば業績が好調なA社の株価が5000円、業績が不調な B社の株価が同じ5000円だった場合、A社の株はB社に比べて割安ということとなり、B社はA社の株に比べて割高という判断ができるのです。

対象株の銘柄が割高なのか割安なのかは「PER(株価収益率)」または「PBR(株価純資産倍率)」という指標で見極めることができますので、以下にて詳しく見ていきましょう。

PER(株価収益率

PERというのは「現在の株価が1株当たりの利益の何倍か」を表した数値で、企業が出している利益に対して今の株価が高いか安いかを判断するための指標です。一般的にはこの数値が低ければ低いほど企業の利益に対して割安であると言えます。

たとえばA社は株価が1000円で1株当たりの利益が100円の会社だとPERは10倍となります。B社は株価が2000円で1株当たりの利益が100円の会社だとPERは20倍となります。この場合、B社の方が株価が高いので買われている株となりますが、A社は1株当たりの利益がB社と同じなのに、株価が1000円なので割安だ、という判断が可能です。

PERは「PER(株価収益率)=株価÷1株あたりの利益」で計算ができます。

 

PBR(株価純資産倍率)

PBR(株価純資産倍率)とは「会社の純資産と株価の関係」を表した数値で、PER同様に株価の割安性を測ることができ、PBRもPER同様に数値が低い方が割安であるといえます。

また、PBRは株価の下落時の底値(下値)を探る指標としても使われます。一般的に、PBRが1倍で、会社の清算時の価格と現在の株価が一致しているということになります。そのため、PBR水準1倍が株価の下限であると考えられるため、底値を推測できるのです。つまり、PBRが1倍を下回っていれば、株価は底値圏にあり割安だといえるでしょう。

PBRは、「PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたり株主資本(BPS), 1株あたりの株主資本(BPS)=株主資本÷発行済み株式数」で計算できます。

 

爆益を狙える「テンバガー」について

ネットで株の選び方を検索すると「テンバガー」という言葉が出てきます。テンバガーとは、元々野球用語でありますが、株で使用するテンバガーは、アメリカの金融街であるウォールストリートで使用されていた業界用語に由来するものであり、10倍株(大化け株)のことを指します。つまり株価が購入時よりも10倍になるくらいの高騰を見せる株の銘柄をテンバガーというのです。

いわゆる株で大儲けをしたという話は、テンバガーであることがほとんどなのですが、株式投資を始める動機として、この大儲けを狙って株を始める方も少なくないのではないでしょうか。

リターンが大きい分、当然リスクも大きくなるためテンバガーは投資というよりもギャンブルに近い側面が出てきますが、それでも一攫千金の夢を株式投資に求めるのであればテンバガーを狙った銘柄選びはかかせません。銘柄選びの一環としてテンバガーの見つけ方も見ていきましょう。

テンバガー株銘柄の選び方

これまでテンバガーになってきた銘柄を確認すると、それらにはいくつかの共通する要素があることがわかります。そのため、それら共通している要素に当てはめて銘柄を選出すればテンバガーとなる確率が高い銘柄をつかむことができるので、テンバガーとなった銘柄にはどのような共通する要素があるのか見ていきましょう。

中小企業の株であること

テンバガーとなりやすい銘柄は、大企業の安定した銘柄ではなく、中小企業の株であることが多いです。そのため銘柄を探す際は、東証一部に上場しているような大企業の中から選ぶのではなく、東証二部やJASDAQ、マザーズ等の新興市場に上場している中小企業の中から選んでみましょう。

 

話題性のある要素があること

さらに前述の中小企業の中から、その企業が行っている事業に話題性があるかどうかを見極めます。業績が良くても、どの企業も行っているような、つまり競合が激しいような事業では上向きであってもテンバガーとまでいくことはそうそうありません。

テンバガーとなる銘柄は、時代にマッチした独自のサービスや商品を展開しており、ニュースで取り上げられそうな、取り上げられたら大きく話題を呼び注目されそうな銘柄であるため、そのような話題性のある商品・サービスを展開しているかを調べ、将来性を判断してみましょう。

 

低位株でありながらも業績が好調であること

テンバガーとなりやすい株は、株価の安い低位株やボロ株と呼ばれるような銘柄から出ることが非常に多いです。そのため株価の安い低位株を中心に銘柄を探していただきたいのですが、低位株やボロ株の中でも稀に業績が好調である企業が存在します。

前述でお伝えしましたように企業の業績は株価に影響を与えるため、低位株である時点で業績が悪いイメージを抱くかもしれませんが、そんな中でも業績が好調な企業は存在し、業績が好調だからこそ今後株価が上がることが予想できますので、テンバガーを探すときは株価が低価格で推移しているような低位株から選ぶようにしましょう。

 

企業の時価総額が200億円未満であること

企業の時価総額(時価総額=株価×発行済株式総数)が低ければ低いほどテンバガーとなる確率は高くなります。つまり、時価総額1000億円の銘柄が10倍の1兆円となるのと、時価総額100億円の銘柄が1000億円になるのとでは当然確率が違いますので、時価総額の低い銘柄の方がテンバガーを狙う上で有利だと言えます。

ただし、時価総額の低い企業は流動性が低い銘柄であることがほとんどなため、売りたいときに売れない、または売れたはいいが購入時よりも低い値段でしか売れないというリスクも同時に高くなるので注意してより詳しく調査することが大切です。

 

投資で失敗しないためには分散投資を

冒頭でも述べましたが株銘柄の選び方は株式投資で成功するためには非常に重要な要素です。選ぶ銘柄によって利益を出すことができるか、あるいは損失を出すことになるのか大きな分かれ道となります。

しかし株式投資だけでなく全ての投資に共通していえることですが、投資を成功させる最大の要素は“分散投資”という投資手法にあります。分散投資とは投資先を分散させることによって運用失敗のリスクを回避する投資手法のことを指しますが、株式投資では他の投資商品と比べてもリスクが高い方に分類されます。

そのため一つの投資先に資金を集中して投じてしまうと、価格変動によって下落した場合、資産にダメージを受けてしまい場合によっては大きな損失を出してしまうことにもなるのです。しかしそれぞれ相関性の低い投資先に分散しておけば、仮に一つの投資先で損失がでても、もう一方の投資先で利益がでていればカバーできる可能性があり、資産全体で見れば利益がでているということもあり得るので、投資で失敗しないためには分散投資が重要と言えます。

もちろん精度の高い銘柄選びも大事ですが、それ以上に分散投資は大事なので、一つに資金を全額投じてしまうのではなく、投資先を分散して守りながら攻める分散投資を是非実践してください。

分散投資についてより詳しく知りたい方は「分散投資が投資で成功する最高の手法|実具体法と実例」もご覧ください。

 

ライタープロフィール

 EL-LAB編集部

金融、経営コンサル、人材紹介、WEBメディア業界出身者が集まり、キャリアチェンジ(起業マニュアル/転職マニュアル)、ワークライフ(仕事人生の悩み)、マネーライフ(お金と人生の悩み)というテーマを軸に、各々の専門分野に特化した有益で信頼性の高い情報を発信。