FXの仕組みは?初めてでもわかる安全取引のための基礎知識

「FXの仕組みってどうなっているのだろう?」FXの仕組みは少し複雑で理解しづらいですよね?

FX(外国為替証拠金取引)は、世界各国で流通している各通貨の価値の違いを利用して利益を出す金融商品で、少額でも始められ数ある投資商品の中でも比較的短期間で大きな利益を出すことができることから人気の投資です。FXは、少ない資金で大きな金額の取引ができる「レバレッジ取引」が特徴ですが、大きな利益を出せる一方でリスクも相応に伴います。リスクが高いと言われているからこそ、始める前にFXの仕組みを十分に理解しておいた方がいいでしょう。

今回は、FXの基本的な仕組みと安全な取引についてお伝えします。

FXの仕組みについて

冒頭でも簡単にお伝えしましたが、FXは、世界各国で流通している各通貨の価値の違いを利用して利益を出す金融商品で、為替の値動きで生じる売買時の差額によって利益を得ることができる投資です。FXは一見シンプルにも思えますが、きちんとその仕組みを理解しておこなわないとわけがわからないうちに大きく損失を出してしまうということもありますので、FXで大きな取引を行い大損してしまう前に「なぜFXという金融商品が成り立ち、なぜ短期間で大きく稼ぐことができるのか?」等、FXの仕組みについて確認していきましょう。

FXではどのようにして利益をあげるのか

FXで得られる利益①為替差益

まずFXで得られる主な利益として「為替差益」が挙げられます。為替差益とは、為替の値動きで生じる売買時の価格差によって得られる利益のことを指すのですが、これは投資の基本である「安く買って高く売る」ことから得られる利益であり、さらにFXでは売りから入ることもできるため「高く売って、安く買い戻す」ことでも利益を得ることができます。

つまり、米ドル/円の取引で例えるのであれば、相場が円安に動くタイミング、つまり1ドル=100円が、これから円安の1ドル=120円に変動する際、1ドル=100円の時点で買って円安に動いた時点、1ドル=120円の時に売れば20円の利益がでることとなります。逆もしかりでFXでは購入時と売却時の差額で利益をだすことができ、これらを繰り返すことで利益を積み上げ増やしていきます。

 

FXで得られる利益②スワップポイント(金利差調整分)

FXでは、前項でお伝えしました為替差益以外にも「スワップポイント(金利差調整分)」呼ばれる利益を得ることができます。スワップポイント(金利差調整分)とは、交換通貨国2カ国間に生じる金利差から得られる利益のことです。

ここでいう金利とは、その国の政策金利を指します。政策金利は国の景気等々いくつかの要因によって変動するため、売買のタイミングによって金利差も変動するので一概に金利差でいくら利益が得られるとは言えないのですが、仮に日本の金利が0.1%、アメリカ(米国)の金利が1.5%の状況で低金利である日本円を売って、高金利である米ドルを買った場合、その2カ国間で生じる金利差が1.4%となり、FXでは取引に応じてこの1.4%が金利差調整分として得ることができます。

 

なぜ為替相場は変動するのか

前項のFXで得られる利益にて、FXでは為替相場の変動を利用してその価格差で利益が得られるとお伝えしましたが、そもそもなぜ為替相場は変動するのでしょうか?

為替相場が変動する要因はいくつかありますが、基本的には2カ国間の相対的力関係によって決まり、米ドル/円の場合で例を挙げるとアメリカに比べ日本の景気がよくなればドル安/円高、日本に比べアメリカの景気がよくなればドル高/円安となります。

他にも国の景気動向や金利、要人発言や国際情勢、政府の市場介入等いくつかの要因によっても為替相場は変動しますので、FXではこれら情報から為替の値動きを的確に予測することが利益をだす重要な鍵となります。

 

少ない資金で大きな金額を取引できる?

FXには「レバレッジ」という少額の資金で大きな金額を動かせる仕組みがあり、そのレバレッジを利用することによって効率よく資金を増やすことが可能となります。

そもそも、なぜFXではレバレッジをかけられるかというと、FXは外国為替証拠金取引というように証拠金取引であるからです。

FXは、為替取引を行うために一定の資金を担保にするのですが、このあらかじめ担保にする資金のことを「証拠金」といい、FXのように証拠金を使用した取引のことを証拠金取引といいます。基本的に取引金額よりも証拠金の金額の方が小さくなるため、少額の資金で大きな金額の取引が可能になるのです。この効果はレバレッジ効果といい、現在国内のFX業者では最大25倍までのレバレッジがかけられます。

国内最大レバレッジをかけて取引を行った場合は、10万円の証拠金で250万円までの取引が可能となります。

 

最低限を理解できたら実際に取引を

FXの世界に足を踏み入れる前に理解したほうがいい仕組みについては以上です。前述しましたFXの仕組み以外にも取引の精度を上げるために知っておいた方がいい知識等は山ほどありますが、それら知識については実際に取引を行いながら覚えていくのが効率的と言えるでしょう。いきなり早く大きく利益を出したいからといって最大レバレッジで取引を行うことはギャンブルとなってしまい大変危険です。しかし、実際に取引の感覚・経験を積み重ねることは大切なので、資金を投じずに取引の練習ができるデモトレードの活用、小額資金最小レバレッジでの取引など、負けても問題がない程度の取引で経験を積みつつ確実に取引の精度を上げてから大きな取引を行いましょう。

 

FXで安全に取引をするには

前述にて、取引をしながら知識・経験を積み上げた方が効率的に取引の精度を上げられる、とお伝えしましたが、実際に取引を行うにあたって安全な取引を実現するためには、必ず把握しておかなければならないことがいくつかあります。安全に、そして取引で失敗しないためにも以下を理解しておいてください。

安全な取引をするために把握しておきたいこと

FXに潜むリスクを把握しておく

FXに限らず全ての投資に共通して言えることですが、投資には必ずリスクが存在します。それは当然FXも例外ではありません。投資をする上で、投資対象のリスクを把握せずに資金を投じるのはお金を捨てることと同じですのでFXを始める前に、そして安全な取引を実現するためにもFXに潜むリスクを把握しておきましょう。

FXに潜むリスクはいくつか存在しますが、基本的には為替変動によって損失が生じる「為替差損リスク」、政策金利の変動に伴い損失を被る「金利変動リスク」、レバレッジを高倍率でかけることにより大きな損失がでる可能性がある「レバレッジリスク」、売買相手がみつからないために売買したいタイミングで取引ができなくなる「流動性リスク」、相場の値動きにより含み損が大きくなりすぎた場合に自動的に行われる強制決済されるロスカットが機能しなかったことにより損失を被る「ロスカットリスク」、注文を出した際の価格と約定したレート(売買したときのレート)に差がでることによりいくらかの損失がでる「スリップページリスク」、使用してるパソコンに不具合が起きたり、ネットの通信が切れたり、サーバーがダウンしたり、使用取引ツールがストップしてしまうことによって発生する「システム障害リスク」、利用しているFX業者や、その業者が取引をしている銀行等の金融機関が破綻した場合は取引ができなくなることがある「デフォルトリスク」、保有通貨先の国が経済的に破綻、つまり財政破綻してしまった場合に状況によって大きな損失を被る可能性のある「カントリーリスク」等が存在します。

日常的な取引に直接関わるリスクを除き、これらリスクが日常的に発生することはほとんどあり得ませんが、可能性はゼロではないので取引開始前に、FXには以上のリスクが伴うことを理解しておき、これらのリスクが発生しても倒れないようリスク回避策を施しておくことが安全な取引には欠かせません。

 

FXのリスクは回避できると知っておく

前項では、FXに潜むリスクについてお伝えしましたが、これら数あるリスクは回避できない絶対的なリスクではありません。リスクによっては直接的に回避することは不可能でも間接的に回避することは可能です。

為替差損や金利差損を最小限に止めるリスク回避策を始め、一見どうしようもないように思えるカントリーリスク等もリスクヘッジは可能なので、様々な角度からリスクを捉え、事前に明らかになっているリスクであればなおさら回避策を施しておき、いざというときに倒れないようリスクヘッジをしておきましょう。

FXに潜むリスクとリスクヘッジ策についてより詳しく知りたい方は「FXのリスクを回避するために把握しておくべき全リスクと損失の程度」をご参照ください。

 

投資資金を一つの投資先に集中させない

FXに限らず投資で失敗しないためには、投資資金を一つの投資先に集中させないことが基本であり非常に重要なポイントです。仮に投資資金を100万円とした場合、一つの投資先に資金を集中して投じてしまうと、投資先に何らかの不祥事が起きてしまったら不祥事の程度によって100万円全額が消失してしまうこともあり得ます。

しかし、投資先をあらかじめいくつかに分散しておけば、どれか一つで損失がでても他の投資先で得られた利益によって損失をカバーすることも可能となるので、安全に資産を増やしていくためにも投資資金を一つの投資先に集中させないということが重要です。

分散の方法は一つではなく、FX内で取引通貨を幾つかのパターンで分散させるでもいいですし、FXではない、全く性質のことなる投資先に資金を投じるのもいいでしょう。

分散投資で大切なのは、同じ事象が起きたときに一つが倒れてももう一つは倒れないことです。同じ事象で全てが倒れてしまっては分散の意味がなくリスクヘッジに全くなっていないので、一つが倒れてももう一つは倒れないよう性質の全く異なる投資先に資金を分散するよう意識してください。

リスクを知り、リスク回避策を施すことができれば、負けなしというのは不可能ですが、結果的に勝利を掴む取引が可能となるでしょう。

FXの取引を運任せのギャンブルにしないためにも、取引に臨む心構えや投資として利益だすためのポイント等を併せて把握しておくとより安全な取引が可能となりますので、是非「FXはギャンブルか?利益を出し失敗しない投資にするためのポイント」もご参照ください。

 

FXで失敗しないためにリスクコントロールを

いかがでしたでしょうか?何にでも言えることですが、新しい物事に手を出す前は実態以上に複雑に感じるものです。FXの仕組みも、これまで取引をしたことがない初心者からすると非常に複雑に感じるかもしれませんが実はそうでもありません。取引前に本記事でお伝えしました情報を把握することも重要ですが、百聞は一見にしかずといいますように経験に勝るものはありませんので、まずは小さな取引から初めてみましょう。

FX取引での負けを最小限にとどめ、取引を長く継続し長期的に利益を出すには取引で勝つことも大切ですがなによりもリスクコントロールが重要です。適当な知識をつけて適当に取引をするのではなく、取引を行いつつも正しい知識・情報を常に身につけ、将来にわたってどうリスクを最小限に抑えて有事に備えるかがFX成功の鍵といえるでしょう。取引で勝つばかりに意識を集中させず、倒れないことにも意識を向け長期的に取引を継続し利益を出せるようリスクコントロールを行いつつもFXに取組んでみてください。

 

ライタープロフィール

 EL-LAB編集部

金融、経営コンサル、人材紹介、WEBメディア業界出身者が集まり、キャリアチェンジ(起業マニュアル/転職マニュアル)、ワークライフ(仕事人生の悩み)、マネーライフ(お金と人生の悩み)というテーマを軸に、各々の専門分野に特化した有益で信頼性の高い情報を発信。