投資詐欺の手口と対処法|被害にあったお金を取り戻すには?

「投資詐欺に遭ったかもしれない…。」値上がりが確実、高利回り、元本保証、今だけ、上場予定、もしかしたら投資詐欺に遭っているかもしれませんよ?仮に詐欺に遭っているのだとしたら、被害額によっては何がなんでもお金を取り戻したいものです。

いつの時代も投資を謳った詐欺はなくならず、むしろ近年では投資による資産運用が世間一般に浸透してきており身近になってきているため、被害者は後を絶ちません。横行している投資詐欺にはどのようなものがあるのでしょうか?そして、もし知らず知らずのうちに投資詐欺に遭っていた場合はどうすればいいのでしょうか?

今回は、投資詐欺の手口と対処法、被害に遭ったお金を取り戻す方法についてお伝えします。

・投資詐欺に遭ってはいないけどこれから投資をしようと検討されている方

・すでに投資した先が詐欺かもしれない方

・投資をして詐欺に遭ったので投資したお金を取り戻したい方

上記に該当する方は、ぜひご一読ください。

投資詐欺の手口と確認方法

投資を謳った詐欺は昔から存在しその時々によって流行する手法が異なります。時々に流行した手口はテレビ報道等で世間に広く注意喚起が行われることもあるため、消費者に免疫がつくと、また角度を変えた手口を使ってくるなど年々巧妙となり、投資の経験や知識がある人でも100%見破ることは難しくなりつつあり被害は後を絶ちません。

ただし完璧に見破れなくとも手口を知っておくことことで詐欺なのかそうでないのか見破る精度を上げることができますので、投資詐欺はどのような手口で投資家を騙してくるのか見ていきましょう。

また、「もしかして投資詐欺に遭っているかも?」と感じたら以下チェックポイントで、現状きている案件、もしくは投資をしてしまった先の確認を行い投資詐欺を見極めてみてください。

よくある投資詐欺の手口

価値の高騰を謳った詐欺

世の中に横行している詐欺案件の代表的な一つとして、価値の高騰を謳った詐欺があります。「安く買って高く売る」は商売の基本であり投資の基本でもあるのですが、投資詐欺の場合は、価値のないもの、価値が上がらないものを「これから価値が10倍になる」などと、いかにも価値があるように見せて投資家から資金を募り投資資金を騙しとります。

価値の高騰を謳った詐欺では、未公開株(証券取引所で公開していない未上場企業の株)の購入を「これから上場して価値があがるから買い時」と促したり、「今後、通貨価値が間違いなく上がるから」と相場よりも高い値段で通貨を販売したりと、今後の価値高騰を確実なように謳うセールストークで投資家を騙します。この手口は、近年全世界で爆発的に認知を広めた“仮想通貨”でも横行した詐欺手口です。

 

権利収入を謳った詐欺

権利収入、つまり働かずして報酬が入る不労所得が得られるとして出資を募る詐欺の手口も存在します。

過去、ニュースで広く取り上げられ、その話題性を利用したiPS細胞絡みの詐欺や、電力自由化を利用したエネルギー事業詐欺、土地や不動産の権利を謳った詐欺など権利収入を得られるという魅力を謳った詐欺が一時期横行しましたし、今でもなくなりません。

不労所得を得たいという多くの人が抱える考えに漬け込んだ詐欺であり、ネットワークビジネスとして詐欺を広く展開しているものもあります。

 

実態が存在しないものに投資をさせる詐欺

実態は存在しないのにあたかも存在するように見せ、投資家が適正に判断できないよう専門性の高い事業を架空で作って魅力的にみせ出資させるといった詐欺も代表的な詐欺手法です。

一見、よくわからないものに投資をする意味がわからないと思うかもしれませんが、実際のセールストークでは、実態がないなどと思えないような情報と材料が準備されており、さらには聞き手である投資家も、よくわからないからこそ魅力的に感じ、投資家には専門性の高いものに投資をしているという自尊心が出てくるため、その詐欺をはたらく側は投資家心理に漬け込みこちらを騙してきます。

実態のない仮想通貨に投資をさせる、実態のない会社に投資をさせる、実態のないサービスに投資をさせる、情報社会となり多くがデータ化されていることもあり、実態のないものに投資をさせる詐欺は増えています。

 

ファンドを謳った詐欺

「ファンド」とはもともと基金・資金という意味ですが、投資の世界でファンドが指す意味は、投資家か運用目的で資金を調達し、投資のプロが投資家に変わって投資からから集めた資金を様々な投資案件で運用する仕組みのことを指します。

本来、日本で投資ファンドとして一般消費者から資金を募り運営するには、金融庁に届出をして金融商品取引業者の登録を行う必要があります。しかし、登録をしていないのに「金融庁に届出をした業者です」などと謳い、いかにも信用できそうなことをいって投資家から資金を募り、集めた元本を返済しないといった詐欺が横行しています。

 

投資詐欺の確認方法

ネットで悪評がないか検索し確認してみる

最近では、悪徳商法や詐欺案件など案件名や会社名などで投資案件関連のキーワードでネット検索をかけると、自分以外の被害者が発信している情報がヒットしたりします。ネット上の情報がどこまで信頼できるものなのかという点は明確ではありませんが、火のないところに煙はたたないと言われるように、ネット情報の真否関係なく、悪いことがない限り悪評の情報が出回ることはありません。

嫌がらせで情報を流すということもあり得ますが、そもそも嫌がらせをするということ自体、嫌な思いをさせられたから仕返しとしてしたと取ることができるので、ネットで検索をして何かしらの悪評がヒットした場合は、投資詐欺である可能性があると言えるでしょう。

 

金融庁に届出をして登録し許可を得ているかを確認してみる

投資詐欺の種類にもよりますが、金融庁への登録が必要な事業の場合、きちんと登録を行って運営しているかは重要な判断材料となります。金融庁に登録を行っているから詐欺は働かないかといえば100%そうとは言い切れませんが、過去投資詐欺が横行したこともあり、今では登録のハードルが上がったのでそう簡単に登録ができなくなってしまいました。そのため金融庁への登録は、一つの判断材料として有効だと言えます。

金融庁に登録を行っている場合は、金融庁のホームページ内に公開されている『免許・許可・登録等を受けている業者一覧』の「金融商品取引業者等」で確認することが可能です。

また同ホームページ内での『無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について』では、金融庁に登録せずして金融商品取引業を行っている業者に金融庁が警告書の発出を行った者の名称が一覧で確認することができます。

これら二つのページに投資先の企業名があるのかないのかを確認してみましょう。

 

被害に遭ったお金を取り戻すには

それでは、すでに投資詐欺に遭ってしまい出資したお金が戻ってこないなど、被害に遭ってしまった場合はどのように対処すればいいのでしょうか?また、対処することで投資したお金を取り戻すことは可能なのでしょうか?それらを含め、被害に遭った場合どうすればいいのかを見ていきましょう。

投資詐欺の被害に遭ってしまった場合の対処法

速やかに専門機関に相談する

投資詐欺に限りませんが、詐欺の被害に遭ったら迅速な対応が必要です。詐欺の犯人や詐欺グループは、一定期間特定のエリアで詐欺活動を行ったら、逃げるまたは他のエリアに移動して再び詐欺活動を働くため、相手を特定するためにも逃げられる・移動される前の迅速な対応が問題解決に重要となります。

相談先はいくつかありますが、まずは警察の『相談総合窓口』に通報・相談しましょう。詐欺にあったという確信がなかったとしても、「騙されているかもしれない」と思った時点で通報してもかまいません。まずは電話でもかまいませんので警察の総合相談窓口につながる全国共通の短縮ダイヤル「♯9110」に電話をして相談してみましょう。

他にも、『国民生活センター』という相談先もあり、国民生活センターでは詐欺を含む消費者問題への対応などをアドバイスしてもらえます。

また、詐欺の種類によって限られますが、日本証券協会の『株や社債をかたった投資詐欺被害防止コールセンター』も投資詐欺を相談できる先の一つです。こちらも確信がなく詐欺の可能性程度であっても対応し相談に乗ってくれますので、投資をした先、またはこれから投資をする先に不審を感じたら電話をしてみましょう。

他にも、弁護士に委託し、裁判で詐欺を立証し詐欺活動を行った犯人を訴えて被害にあったお金を返してもらうという手段もありますので、法律分野からアドバイスがもらえる『法テラス』も利用してみてください。

ただし中には、表向き「◯◯事件被害者相談窓口」などと謳っているわりに被害者から相談料をとったり、被害者にさらなる詐欺を働いたりといった活動を行う組織も存在しますので、相談に料金が発生するものは疑って利用しないようにしましょう。詐欺被害の相談は基本的にどれも無料で行えます。

 

「被害者の会」に参加する

詐欺の被害範囲が広いのであれば「被害者の会」が発足されていることがあります。被害者の会とは、その名称の通りで、詐欺に関わらず同一人物・同一組織によって引き起こされた事件の被害者の集まりのことを指すのですが、個人で対応しづらいまたはできない際などに被害者の会という団体として対応ができます。事件を起こした側が企業という組織であった場合、一個人では不利であり相手にされないこともあるため、被害者の会に参加して対処したほうが早々に解決できることもありますので、被害にあった人が自分以外に複数いそうであれば、被害者の会が立ち上がっていないか確認してみましょう。

 

お金を取り戻せるよう、または被害を逃れられるよう考え行動する

前述しましたように専門機関への相談や被害者の会への参加も重要ですが、被害者の中には相談したことで、会に参加したことで安心してしまい完全な待ちの姿勢となり個人での改善策を模索しなくなってしまう方も多くいます。確かに専門家に任せるというのも必要ではあるのですが、模索すると意外なところに改善策があったりもしますので、全て他人任せにしてしまわず、ご自身でも何かできることはないか考えて行動してみましょう。

 

ウマい話には必ず裏がある

いかがでしたでしょうか?一般的にそんなウマい話は存在しないと言われており、投資詐欺の手口を聞くと「こんなので騙されるのか?」と思うかもしれませんが、実際に詐欺師の営業を経験すると非常に緻密で見抜くことが困難です。だからこそ、「自分は詐欺にあうはずがない」と思っている人たちが詐欺にあうのですが、詐欺師は巧みに人間の稼ぎたい欲に漬け込んできます。

騙されないためには「ウマい話には必ず裏がある」と頭の片隅に置いておき、「利回りが高い」「必ず儲かるような」ウマい話は必ず疑うように注意しましょう。

 

ライタープロフィール

EL-LAB編集部

金融、経営コンサル、人材紹介、WEBメディア業界出身者が集まり、キャリアチェンジ(起業マニュアル/転職マニュアル)、ワークライフ(仕事人生の悩み)、マネーライフ(お金と人生の悩み)というテーマを軸に、各々の専門分野に特化した有益で信頼性の高い情報を発信。