起業の方法とは?起業のすべてと成功するために重要なポイント

いざ「会社を辞めて起業したい!」と思っても起業の仕方なんて何をどうすればいいかわかりませんよね?

会社の設立自体は手続きにかかる費用等を支払えば誰もが簡単にできますが、起業となれば事業を起こす必要があり、世の中にニーズあるビジネスを考え、収支のバランスが取れるよう経営をしていかなければならないため簡単ではなく、多くの方が失敗におわります。

一般的に出回っている企業生存率をみても起業して成功するのは一握りに感じますが、果たして本当にそうなのでしょうか?起業前から描かれた構想、しっかりと練られ調査されたビジネスアイデア、計画・実行・評価・改善を正しく行われた経営、起業の方法をきちんと理解してから起業することによって事業が成功する確率は上がるはずです。

それではどうすれば、成功する起業ができるのでしょうか?

今回は、起業で失敗しないため、途中でつまづかないための起業の方法を起業アイデアの立案から会社設立、そして設立後の運営まで、そして起業を成功させるための方法についてお伝えします。

これから起業をお考えの方はぜひご一読ください。

起業するには

あなたは“起業”という言葉を聞いて何をイメージするでしょうか?

起業は「新しく事業を起こすこと」という意味ですが、一般的に「起業=会社設立」というイメージが広く浸透しているように感じます。しかし起業に法人・個人関係なく、新しく事業を起こせばそれが起業です。そのため、「個人事業主として登録をした」「法人登記をした」等は起業のほんの一部にすぎません。

起業では、ビジネスアイデアを考えて事業を起こし、会社設立または個人事業主として登録をした後も、その事業でどう売り上げをたて利益を出し運営していくかの一連が重要ですので、流れを確認しながらそれぞれのセクションでどう動けばいいのかを具体的に確認していきましょう。

起業の流れと具体的な方法

これまでにもすでにお伝えしてきましたが、起業には「個人事業主として登録した」「法人登記をした」だけでなく、ビジネスアイデアの立案から検証など様々ステップを経る必要があります。起業は必ずしも順番通りに一つずつ行わなければいけないというものではありません。参考までに流れを10分割して項目立てていますが、できれば各セクションを同時進行で行うイメージで効率良くすすめましょう。

会社設立前の準備も大切ですが、ここに時間をかけすぎても事は前にすすみません。完璧を求めても無理なので、設立前に必要な準備は効率的に進め、会社設立後、事業を走らせながら常に改善・向上を意識して起業を進め成功への精度を上げていきましょう。

<図の挿入>※起業フロー

 

(1)起業理由・ビジョンを明確にする

まず、起業理由やビジョンを明確にしましょう。

起業理由は、その名の通り起業に踏み出そうと思った理由を指し、ビジョンとは起業を通して達成させたい将来の展望を指します。一見、起業するならこれらのことは決まっていそうですが、実際は明確に決まっていないことが多く、これらが明確に決まっていないが故に起業家としてやっていく覚悟がイマイチ定まらず困難にぶつかると耐えきれず諦めてしまう傾向にあります。

そのため起業に伴う、収入の不安や将来の生活の不安、失敗するかもしれないという不安に押し潰されてしまい事業継続ができなくなることもあるのです。覚悟が決まっていれば、そのような困難・苦難が目の前に現れても耐え忍ぶことができ事業継続そして成功に歩き進むことができるので、覚悟を固めより強固にするためにも一番初めに起業理由とビジョンを明確にしておきましょう。

 

(2)ビジネスアイデアを書き出す

起業動機やビジョンが明確になったら、それらも要素に加えたビジネスアイデアを考えましょう。

ビジネスアイデアの考え方はたくさんありますが、数ある中でも思いつきやすい考え方としては、①すでに存在するビジネスアイデアの真似をする, ②すでにあるビジネスアイデアを複数混ぜてオリジナルのアイデアに昇華する, ③これまで培ってきた自身の特技を活かす, などが挙げられます。

ビジネスアイデアを考える際は、頭で考えるだけでは、上手くまとまらずモヤモヤするだけになってしまいますので、どんな些細なことでもいいので記録に残しつつ、客観的な視点からアイデアをとらえることができるように紙に書き出し目に見える形にしましょう。

 

(3)ニーズの調査

ビジネスアイデアを思いついたら、そのアイデアにニーズがあるのかを調査しましょう。どんなに面白いアイデアでも世の中に求められていなければ意味がありません。主観で何を提供したいのかではく、何が求められているかという客観的視点からニーズ調査をする必要があります。

ニーズ調査のやり方は、自分以外の人に自分が作ったサービスやモノを使ってもらう、または意見をもらうというのが基本になります。周りに頼める人間がいるのであれば、試しに作ったプロトタイプのサービスや製品を使ってもらい意見をもらいましょう。始めは厳しい意見が多いかもしれませんが、サービスやモノの悪い箇所などを指摘してもらえ、それを起業前に改善することができれば起業後に売れる可能性が格段にあがります。他人に意見をもらうニーズ調査にまさるものはありません。

そして、意見の収集は書面でのアンケートをおすすめします。本人の前では言いづらいこともアンケートなら書きやすいですし、なおかつデータが残るので後々見直すことが可能です。言葉で聞くだけでは、脳が勝手に自分の都合のいいように解釈しがちで悪い意見を取り込みづらくなる傾向にあるので、調査の意味がなくなってしまいせっかくの貴重な意見が無駄になってしまいます。

また、まわりに気軽に頼める人がいないのであれば、モニターになってくれる人を広い範囲から募りましょう。有料でモニター募集の広告をだすと効率よく募集できますが、起業前はできるだけコストはなるべくかけたくないものです。そのような時は無料のSNSを上手に活用しましょう。呼びかければ意外と協力してくれる方々はいます。

 

(4)競合リサーチ

競合リサーチは、前述のニーズ調査と併せて行ってください。自分がこれから進出する市場には、どんなライバルがいるのかを知っておくのはとても大切なことです。すでに存在しているライバルは言い換えれば『先駆者』です。ビジネスアイデアをさらに磨き上げるためにもインターネットや現地調査などを行い競合リサーチはしっかりと行いましょう。

 

(5)ビジネスモデルの作成・検証

ニーズ調査・競合リサーチができれば、次はビジネスモデルの作成と検証です。

ビジネスモデルとは「稼ぐ仕組み」のことを指します。一番身近な「物販」を例に挙げて解説しますと、物販はモノを作って(または仕入れて)お客様に販売すると、その対価としてお金がもらえます。非常に単純で当たり前なことですが、これもれっきとしたビジネスモデルの一つです。

物販のようにモノを売るなら単純ですが、これが目に見えないサービスになってくると、どこでお客様からお金をもらおうかが複雑になってくるため、ビジネスモデルを明確にしておかないと事業を継続することができなくなることもあるので、ビジネスモデルを明確に作成しさらにそれを検証し実現できるか確認をしましょう。

失敗しづらいビジネスモデルとは、①小資本で始められる, ②在庫を抱えない, ③利益率が高い, ④外注しなくても成り立つ, ⑤単発ではなく一定期間以上継続的に収入を得られる, などが含まれたビジネスです。起業家の多くは資金に余裕がない状態で起業し、使用できる資金と時間に厳しい制限がありますので、これらを要素を含めたビジネスモデルが理想的となります。

 

(6)事業目標と収支計画の設定

事業目標とは、「向こう3年で利益を○○円にする」や「起業初年度○月までに、サービスのプロトタイプ(試作品)を完成させる」などの途中目標計画です。それに伴い大まかな収支計画も立てておきましょう。どのタイミングでいくらくらいの資金が必要なのかなどの計画を余裕もってあらかじめ立てておけば、資金が足りなくなって事業が行き詰まるということを防げます。これらの計画は、予測するという点でも役立ちますが、事業の進捗状況の管理などにも非常に役立ってくれます。

 

(7)会社設立または個人事業主登録

事業目標と終始計画の設定ができたら、起業家として法人で事業を進めていくのか個人事業主として事業を進めていくのかを選択し会社設立または個人事業主の登録を行いましょう。

一般的には、まず個人事業主から始めて事業をすすめ、年商が800万円を超えるあたりから法人にした方が税金で損をしないため「個人事業主→法人登記」がおすすめと言われていますが、決してその限りではありません。企業をターゲットとしたビジネスであれば法人の方が有利ですし、また法人を設立することによって個人の視点ではなく会社経営者の視点となるため意識が高まり成功率に多少の影響を与えます。

個人事業主に登録するには、住所(納税地)を管轄する税務署または国税庁のホームページにて「個人事業の開業・廃業等届出書」と「所得税の青色申告書承認申請書」を手に入れ必要事項を記入しお近くの税務署に提出するだけです。個人事業主の登録に費用は一切かかりません。

会社を設立するには、定款・印鑑証明書・資本金口座のコピー・役員承認承諾書・登録免許税の収入印紙・資本金払込証明書・印鑑届出書などが必要であり、定款用の収入印紙代で4万円、定款認証時に必要な公証人手数料で5万円、登録免許税に約15万円が必要であり、合計で25万円ほど必要となります。

自分で手続きを行うことも可能ですが、個人事業主の登録よりも流れが複雑なため会社設立サポートを行っている税理士や司法書士・行政書士の活用がおすすめです。

 

(8)必要物を揃える

法人設立とともに、事業開始に必要な自社ホームページや販促用のパンフレットなどを準備しましょう。

必要物とはまた異なりますが、事業を行うにあたって金融機関での口座開設も必要です。ひと昔前まではあまり関係ありませんでしたが、今ではホームページ有無もみられ事業内容等、設立の状況によっては銀行口座の開設を断られることもあるため、口座開設を金融機関に申請する前に自社ホームページを準備しておくことをおすすめします。

 

(9)資金調達

必要物の準備と合わせて、必要な資金を調達しましょう。

資金の調達は、創業支援などを行っている行政機関や、日本政策金融公庫などに話をもちかけて調達するのがおすすめです。また金融機関に限らず親族からの資金調達も可能であれば検討しましょう。

 

(10)事業運営

資金調達、そしてその他準備が整ったら実際に事業を運営していきましょう。事業運営に必要なことは事業内容によって異なるため一概には言えませんが、どんな事業であっても売り上げを立てて利益をだすことが最重要課題となります。いきなり事業が成功することはほとんどないですが、改善に改善をかさね運営していくことによって成功へ繋がりますので諦めず事業に取り組みましょう。

 

起業は継続できなければ意味がない

当然なことではありますが、起業はスタートであってゴールではありません。当たり前なことであっても起業する方の中には起業したことによって満足してしまい起業後の運営がおろそかになってしまう方もいるのです。そうなってしまっては本末転倒。個人事業主または会社経営者として起業するからには、継続して売り上げを立て安定的に、またはそれ以上に利益をださなければ意味がありません。

前章では、起業に向けて準備しておくべきことについてお伝えしましたが、起業前に決めたことはあくまで一時的な決定にすぎず、今後事業を運営していく上で決定事項を変更したほうがいい場合も必ずといっていいほど出てきますので、過去の決定にとらわれず状況に合わせた柔軟な対応をとることが重要なのです。

 

起業を成功させるには

それでは、起業後に継続して事業運営ができる、起業を成功させるにはどうすればいいのでしょうか?起業を成功させるために重要なことをより具体的に見ていきましょう。

起業を成功させるために重要なこと

PDCAサイクルを正しく回し続ける

起業を成功させる、つまり事業を継続していくには正しくPDCAサイクルを回し続ける必要があります。

“PDCA”とは、事業活動を継続または拡大するために使われる手法のことで、Plan(計画), Do(実行), Check(評価), Action(改善)の頭文字をとったビジネス用語です。これら、Plan(計画), Do(実行), Check(評価), Action(改善)を繰り返し行うことによって事業を正しく改善し維持・向上することができ、繰り替えし回すことを「PDCAサイクルを回す」と言います。

■Plan(計画):いままでの実績等を元に将来の事業目標を達成するために計画を立てる。

■Do(実行):立てた計画に沿って事業を進める。

■Check(評価):事業が計画通りに進んでいるか評価をする。

■Action(改善):計画通りに進んでいない場合、原因をつきとめその部分を改善する。

Plan(計画)をしっかりと立てることができれば、行動内容や方向性が明確に決まり、そしてDo(実行)すれば、現段階での事業データが取れます。さらに「実行してみてどうだったか?」というCheck(評価)をすることにより、良かった点や悪かった点が明確になり、悪かった点が見つかったら、その部分をAction(改善)することによって今後に活かすことができます。

このように、事業をPDCAの順に何度も正しく回し続けることによって、事業開始当初30%だった事業成功率が、50%さらには90%へと高めることが可能となり、事業を成功させることができるようになるのです。

 

起業は最高の自己投資

いかがでしたでしょうか?起業をするには、それなりの覚悟と準備が必要であることをわかっていただけたかと思います。起業の道は決して楽な道ではないですが、努力した分が100%かえってきますので、最高の自己投資と捉え希望を持って楽しみつつ事業を運営してください。

起業前に、どんなに万全な準備をしても起業人生を歩む上で障壁はかならず立ちはだかりますが、楽しんで取り組めばどんな困難でも乗り越えられますので自分の力を信じて前に進みましょう。

 

ライタープロフィール

EL-LAB編集部

金融、経営コンサル、人材紹介、WEBメディア業界出身者が集まり、キャリアチェンジ(起業マニュアル/転職マニュアル)、ワークライフ(仕事人生の悩み)、マネーライフ(お金と人生の悩み)というテーマを軸に、各々の専門分野に特化した有益で信頼性の高い情報を発信。