志望動機の書き方は?採用される書き方と職種別の作成ポイント

志望動機の書き方一つで採用となるか不採用となるかが変わってきます。

・給料が良いから…。

・福利厚生が充実しているから…。

・条件さえクリアしていれば、どこでもよかった…。

・家から近くて通勤が楽だから…。

・仕事が楽そうだから…。

多くの方が挙げる本当の志望動機を並べると上記のような理由となり、決してポジティブな理由とは言えません。確かに仕事を選ぶ上で、これらのような理由はとても大切ですが、これらの理由を素直に志望動機として書いてしまったら、採用側に印象が悪く映るのは当然と言えるでしょう。それでは、どのような志望動機にすれば書類選考を通過し、採用される確率を上げることができるのでしょうか?

今回は、志望動機の正しい書き方から、上記のような本当の理由が書けない場合、職種別の合格できる志望動機の作成ポイントをお伝えします。

これから履歴書または職務経歴書を作成される方は、ぜひ本記事をご一読ください。

志望動機の正しい書き方

履歴書であっても職務経歴書であっても、志望動機は採用担当者が特に注目して確認をする項目であり、採用担当者は、志望動機をみて「自社が求める人材像にマッチする求職者」を見極めるため、採用の大きな要の一つと言っても過言ではありません。そのため、「なぜ当社じゃないとダメなのか?」という採用側の疑問に120%応えるようなつもりで特に注力して志望動機を作成しましょう。

志望動機の構成

まず、志望動機を書き始める前に、志望動機に書く内容についてお伝えします。志望動機とは、その字の通り「応募先企業を選んだ理由」のことを言いますが、志望した理由によっては本当の理由を書いても意味がなく、場合によってはマイナスイメージになりかねません。

前述しましたように、採用担当者は「自社が求める人材像にマッチする求職者」を志望動機で見極めるため、書類審査を通過し、面接を経て合格するには、採用担当者の気をひく志望動機を作成する必要があります。そのためには、採用担当者が求める志望動機を書くのが一番。採用担当者が志望動機に求めるものとは、①「企業が求める人材」をしっかりと理解しそれを踏まえた上で、これまで経験した自分の強み、その強みを活かして②応募企業へ貢献できること、そして③その会社でないと達成できない将来のキャリアビジョンを通して「なぜ当社じゃないとダメなのか?」という根拠と強い意志が伝わってくる動機です。

この①〜③の要素を内容に必ず含めて、その応募先企業に向けた志望動機を作成していきましょう。以下では志望動機に必ず含めたい要素である①〜③をより詳しくお伝えしています。

①「企業が求める人材」を理解し踏まえた上で自分の強みを書き出す

採用担当の気を引く志望動機を作成するには、「企業が求める人材」を理解していることが大前提です。企業が求める人材とは、大きな視点でみればどの企業も“積極性”や“柔軟性”を持ちつつも“コミュニケーション能力”に問題のない人材ですが、これらの能力を持っていることは社会人として前提であり、さらにそれらに加え「応募先企業のことが好き」「応募先企業に利益をもたらす人材」であることです。

取り扱う商品やサービスを心から愛し、与えられた役割をしっかりこなしつつも、プラスアルファで動いてくれ、さらにそれら利益を本当に当社にもたらしてくれるのか?という不安を埋めるために、根拠となる、これまで自身が経験し培ってきた自分の強みを書き出し文章にして志望動機に含めます。

 

②応募企業へ貢献できることを文章化する

そして①の流れからそのまま続けて、自分の強みを活かして応募企業に貢献できることを、より具体的に文章化していきましょう。

企業は採用人材に対し、「売上アップ」「コスト削減」「新規ヒット商品開発」等の期待をしています。それらに貢献できることを、自分の経験してきた強み(客観的に評価された実績)を根拠として文章化しましょう。

 

③その会社でないと達成できない将来のキャリアビジョンを文章化

最後は、その会社でないと達成できない将来のキャリアビジョンです。キャリアビジョンとは、仕事において、将来自分がなりたい姿のことを指しますが、ここでは5年後の仕事におけるその企業だからこそ達成できる自分の理想像を文章化します。

キャリアビジョンで想像する将来は3年後や10年後という場合もありますが、短すぎず長すぎない、設定した目標が現時的に考えて達成できる5年がいいでしょう。キャリアビジョンには、貢献意欲と成長意欲を見せるために少し高い目標設定を行い、さらには現時点での自分にとって改善しなければいけないポイント等を含めるのもいいでしょう。

自分が応募先企業にとって採用するメリットが将来に渡ってあるという投資意欲を掻き立てるようなキャリアビジョンを作成してください。

 

志望動機の例

それでは、どのような志望動機を作成すればいいか、方向性をより具体的にするためにも志望動機の例を確認していきましょう。各所に前項での①〜③の要素が入っていることがわかるように番号がふってありますので、志望動機作成の際の参考にしてください。

本当の志望動機がネガティブで使用できない場合は

転職理由が雇用条件や働く環境の改善のような理由の場合、本心の志望動機は「求人広告に提示されていた給料額が高かったから…。」「業務内容が簡単そうで、余計なストレスがたまらなそうだったから…。」となりがちです。確かに、雇用条件や働く環境は労働者にとって非常に重要なポイントであることには間違いありませんが、だからといってアピールしてしまうと、採用側からは「働く意欲が感じられない」と判断されてしまうので、このような理由を志望動機にしてしまっては採用される確率は大幅に下がってしまうと言えるのです。

しかし、転職自体が現状不満の改善に行うようなものであるため、ほとんどの方が本当の理由が使えない場合に当てはまると言えるでしょう。志望動機にて本当の理由が使えないときはどのような理由を使用すればいいのでしょうか?

志望動機で本当の理由が使えない時の対処法

応募先企業の仕事内容や事業内容にフォーカスした理由を

前述の内容と重複する内容にもなりますが、転職の理由、そしてその企業に応募した一番の理由がなんであれ、志望動機は応募先企業の仕事内容や事業内容をベースに作成しましょう。企業が求める人材は、自分都合ではなく、企業都合で物事を考えることができ、企業都合を意識した上での具体的入社意欲を述べることができる人間です。

「給料が高いから…。」「勉強したいから…。」「通勤しやすいから…。」は全て自己都合。それでは採用したいと思えないので、仕事に対する意欲、そして具体的にどう貢献できるか?と意識し、仕事・事業内容をベースに志望動機を作成してください。

 

職種に特化した採用に繋がる志望動機を書くには

これまでお伝えしてきました内容は、どの職種にも当てはまる正しい志望動機の書き方でしたが、これより以下は、どの職種にも当てはまる正しい志望動機の書き方を踏まえた上で、さらに、職種別に特化した合格できる志望動機の作成ポイントをお伝えします。ご自身の就職・転職先に当てはまる職種をチェックしてください。

【職種別】志望動機書き方のポイント

営業職でのポイント

これまでも営業職を経験し、そしてこれからも営業職として応募するのであれば、応募先企業の営業戦略を理解した上で、これまで営業職で培ってきた知識や経験そして実績を数字として具体的に落とし込みアピールしましょう。取扱い商品・サービス・戦略・マーケティングが近ければ近いほど、過去の経験を強くアピールできます。しかし、多くの場合は、それらが変わることがほとんどなので、これまでの経験を応募先企業の事業に絡み合わせてアピールしましょう。

まったくの営業未経験で実績がなくても、コミュニケーションスキルなどでアピールすることが可能です。応募先企業に働く意欲と成長意欲を感じさせるようアピールしてみてください。

 

販売・サービスでのポイント

販売・サービス職、つまり接客業務が主であるかと思いますが、販売・サービス職の場合は、応募先のブランドや販売方針などを理解した上で、これまでの経験で培った接客スキルをアピールしましょう。また、過去に店舗責任者を経験しているのであれば、職戦力アピールもできますので、必ず志望動機に含めて作成しましょう。

 

経理でのポイント

経理や経理事務に転職する場合は、即戦力として働けた方が、採用が有利に進みますので即戦力をアピールするためにも、これまでの経験や実務から得た知識などをアピール材料として最大限志望動機に練り込みましょう。

未経験の場合は、これまでの経験というよりも、取得している資格(簿記関連)やPCスキル、社内業務を円滑にこなすために必要なコミュニケーションスキルをアピールしましょう。経理は専門知識が必要な職種であるため、資格を取得しておくか、間に合わなければ取得予定である旨を書き、成長意欲も同時にアピールしてください。

 

事務・アシスタントでのポイント

事務・アシスタント職では、これまで経験してきた経験業務を中心にアピールしましょう。経験した業務に契約書の作成等、専門的なものがあれば即戦力とみられ、より効果的にアピールが可能です。また、企業の募集要項をきちんと満たしていることも内容に含めましょう。

経験業務以外のことも率先してチャレンジするような、成長意欲をみせることによって、より有利になりますので、成長し応募先企業に貢献する姿勢を見せましょう。

 

技術職でのポイント

技術職の場合は、その技術があることは前提であり、技術に加えて、組織の一員として適応できるコミュニケーションスキルをアピールしましょう。技術職業界では、職人気質な方が多い傾向から、中には組織に向かいない方も多く存在します。しかし、技術職に限定せず、企業に勤めるということは、周囲と協力することが必要なので組織に適応できることが必要不可欠なのです。したがって他では普通であっても技術職業界では、コミュニケーションスキルは重宝されますので、しっかりとアピールしましょう。

 

医療系専門職でのポイント

医療系専門職に転職する際は、知識やスキルがあることは大前提であるため、採用側(医療機関側)は応募者に対して業務は問題なくできる前提でみてきます。そのため医療系専門職の志望動機では、数ある医療機関の中から「なぜ、うちを志望するのか」という具体的で説得力のある理由が求められます。例えば、小規模な医療機関から大規模な医療機関に転職するのであれば、「より幅広い経験がしたい」、逆に大規模な医療機関から小規模な医療機関に転職するのであれば、「患者様一人一人と密なコミュニケーションをとりたい」等、状況にあった志望理由を具体的にアピールしましょう。

 

適当な志望動機は見抜かれる!面接を見据えた作成を

これまでお伝えしてきましたように、たかが書類の一項目といえど、志望動機は特に採用担当に注目される項目であり、書類選考を経ての面接でも必ずといっていいほど深堀されるポイントですので、適当な志望動機を作成しては、書類と面接での内容に一貫性がないことが伝わり、採用担当者に適当に作成したことが見抜かれてしまいます。

面接では、提出した履歴書や職務経歴書を元に質疑応答が行われますので、書類作成の際は、ただただ書類審査が通ればいいという目標ではなく、さらにその先の面接までを見据えて、志望動機を作成しましょう。

 

ライタープロフィール

 EL-LAB編集部

金融、経営コンサル、人材紹介、WEBメディア業界出身者が集まり、キャリアチェンジ(起業マニュアル/転職マニュアル)、ワークライフ(仕事人生の悩み)、マネーライフ(お金と人生の悩み)というテーマを軸に、各々の専門分野に特化した有益で信頼性の高い情報を発信。